菊池雄星のジャッジに対する物議の「申告敬遠指示」説明 エンゼルス監督「彼は危険なバッター」

ヤンキース戦で力投するエンゼルス菊池雄星（ロイター）

＜エンゼルス0－11ヤンキース＞◇28日（日本時間29日）◇エンゼルスタジアム

エンゼルスがヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手（33）に対し、序盤から2打席連続の申告敬遠で勝負を避けた。

先発の菊池雄星投手(33)が0－1の2回、2死二、三塁のピンチを迎え、3番ジャッジを申告敬遠で歩かせた。敵地に詰めかけたヤンキースファンはエ軍の勝負を避けた“ジャッジ封じ”に大ブーイング。菊池は続く4番ベリンジャーを左飛に抑え、無失点で切り抜けた。

ジャッジに対しては1回の第1打席もエ軍のワシントン監督が申告敬遠を指示。これには菊池も首をかしげる様子を見せていた。結局、続くベリンジャーへ四球で満塁とピンチを広げ、5番ボルピの中犠飛で先制点を献上。結果的にこの1点が勝敗を分け、菊池が敗戦投手でチームは5連敗を喫した。

ワシントン監督は試合後、2度の申告敬遠を指示したことについて「彼は危険なバッターなんだ。2打席、歩かせなかったらどういう結果になっていたか分からない」と振り返った。

一方のジャッジは3打席目に向かう前にワシントン監督に向かって指を差し、勝負してくれと言わんばかりに笑顔で“応戦”した。この打席は5回無死、走者なしの場面で対戦。菊池が右飛に仕留めた。

ジャッジは今季ここまで打率3割9分1厘、18本塁打、47打点で、OPS（出塁率＋長打率）は両リーグトップの1・227の好成績を残している。