ソフトバンク対日本ハム プロ初セーブを挙げ、記念球を手に笑顔でポーズを決める孫(撮影・岩下翔太)

<ソフトバンク2-5日本ハム>◇27日◇みずほペイペイドーム

日本ハム孫易磊投手(20)が球団最年少セーブを挙げた。3点リードの9回に登板。3者凡退で試合を締めくくり、18年堀の20歳5カ月を抜く、20歳3カ月でのプロ初セーブをマークした。22日に育成から支配下登録されたばかりの“台湾の至宝”が大抜てきに応え、首位キープに貢献した。

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弱冠20歳の孫易磊が堂々と試合を締めた。3点リードの9回を危なげなく3者凡退で切り抜けてプロ初セーブ。初めてのヒーローインタビューに臨んだ。

「ありがとうございます」

「緊張、しないです。全力で投げます」

「これからもっと頑張ります。応援ありがとうございます。今日からも、よろしくお願いします」

日本ハム入団後から必死に勉強してきた日本語で答え、大きな歓声を浴びた。

大抜てきにも動じなかった。この日のクローザーを務めることを言われたタイミングは「5回のブルペンに入ります、の時です」と日本語で明かした。打線が2点を先行した直後に予告されていたという。

その後、一時同点にされた際には「ちょっと緊張しました」。それでも打線が8回に勝ち越し、9回にもリードを広げてくれたからこそ「緊張、しないです」。しびれる9回のマウンドでも、最高のパフォーマンスを披露できた。

台湾でプロ経験のない孫易磊にとって、22日に支配下登録されてからの日々は初体験の連続だ。「中継ぎとしては自分の最高の球を投げて、あとはケアとリカバリーをするのが大事。(22日の)初登板の後はすごく(肩が)張ったけど、その後に仙台で(25日に)投げた後は最初に比べたら結構疲労が抜けた」。リリーバーとしての心得も先輩らから学びながら、球団最年少セーブ記録を更新した。

肝っ玉が据わる“台湾の至宝”に新庄監督も「たいしたもんですよ」と笑顔。孫易磊も「新しいスタート。もっといい投球ができるようにやっていきたい」と頼もしく言った。

▼孫易磊が来日初セーブ。孫易磊は20歳3カ月で、日本ハムでは18年10月11日ロッテ戦で堀がマークした20歳5カ月を抜いて球団最年少セーブとなった。外国人投手としては、05年8月7日横浜戦のチェン(中日)の20歳0カ月に次いで年少2位。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】20歳孫易磊が球団最年少セーブ「緊張、しないです」5回にクローザー告げられるも