楽天対日本ハム 9回表、楽天4番手で登板し力投する鈴木(2025年5月24日撮影)

楽天鈴木翔天投手(28)が、極限の緊張感に打ち勝った。

浅村栄斗内野手(34)が通算2000安打を放った24日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)。1点リードの9回に出番がやってきた。清宮幸、万波を打ち取った後に四球と盗塁で2死二塁のピンチを招くも、最後は代打松本剛を三邪直に抑え、無失点で今季3セーブ目を挙げた。

「独特な雰囲気がありましたよ。偉大な記録がかかった中での試合だったんで。『絶対に点を取られんなよ』っていう雰囲気を球場中から感じました」

浅村の大記録に花を添えるためにも、負けるわけにはいかない。大きなプレッシャーと闘った。

16試合連続無失点と好調の左腕は、5月に入ってからクローザーを務める。リードを守り抜くことが一番の仕事。「僕の考えですけど、中継ぎは1点でも少なく後ろにつないで、抑えはゲームをクローズできればいいと考えて、そういう意識でマウンドに上がってます」と言う。

オリックスとの開幕カードは2試合連続で失点したものの、以降は得点を許すことなく18試合で3セーブ、9ホールド、防御率1・06と安定した成績を残している。

無失点じゃなくてもいい。不格好でもいい。「もうクローズできればなんでもオッケー」と割り切り、勝利だけを追い求める。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【楽天】鈴木翔天、極限の緊張感と格闘「独特な雰囲気あった」浅村の2000安打達成試合締める