中日対阪神 9回表阪神無死二塁、相手守備が乱れる間に生還した坂本(左)を笑顔で迎える藤川監督(撮影・森本幸一)

<中日1-5阪神>◇25日◇バンテリンドーム

阪神が首位を堅守した。1-1で迎えた9回無死二、三塁、坂本誠志郎捕手(31)が勝ち越し2点二塁打で敵地バンテリンドームで初の3連戦勝ち越し。5回1死二、三塁でもスクイズに成功し、決勝点を含め1人で3打点と活躍した。

投手陣はドラフト1位の伊原陵人投手(24)がビジターで初先発で6回1失点でゲームメークをすると、同点の7回から登板した湯浅京己投手(25)は2イニング無失点。国指定難病「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」から復帰後、初の回またぎで好投し、今季2勝目を手に入れた。試合後の藤川球児監督(44)のコメントは以下の通り。

   ◇   ◇   ◇

-小技も含め勝利をもぎ取った

「選手個人個人とか、チームとしてはやれていても、乗れなかったりする選手も出てくるんですけど、最後は自分の打席での強さとか、マウンドでの強さとか、選手個人の力になるので、それを集結してチームとして戦っていくので。みんながどれだけ明後日に行くぞという表情でくるのか。それを集めて戦うのがゲームですからね」

-最後に坂本が決めた

「一連の打席の流れがもちろんあると思います。彼が勝負強かったというところではないですかね」

-打席に入る前に声をかけていた

「ゾーンを上げて最初から行こうか、という話をしながら、その前の打席もありましたから、迷わないようにと思いました。本人も勝負かけてスイングしていこうかなという話を2人でしたというところですね」

-ヘルナンデスのスタメン三塁などオーダーを動かした

「非常にヘルナンデス本来の姿になってきたので、チームとして非常に大きな力になってくれるのではと思いますね。調子、それと環境に慣れるとか。打席での粘りだったりスイングの強さはすごく感じるように、戻ったというか。期待はしてますね」

-その中で佐藤輝を初の左翼起用

「そうですね、レフトもライトもありますし。森下のレフトもあると思いますし。チームが活性化していくためのところですから。1年間戦っていく上で必要と思えば、それが大きな決断でもしなければいけないと思います」

-湯浅も回またぎ

「段階を踏んで、彼の状態、1イニングの球数、それも含めて彼との話ですね。その当たりは迷いなくといいますか。6連戦っていうのは戦い方は非常に難しくなるし、ここからですね。でも良かったと思います」

-熊谷を三塁に入れ、左翼の佐藤輝に固定した

「ゲーム中に動かすというのは、通常ではないのかなという風に自分自身では考えている。スタートで佐藤を外野で起用したところから、三塁に持ってくるのは戦力が足りてない状況であれば仕方ないと思いますけど、そうではなくて、打線の厚みをというところの起用になってますから。一貫性は非常に大事になると思います」

-伊原投手は一塁から激走後もマウンドへ

「走塁で一塁からホームまで、しっかりバント決めておけば自分で走らなくていい、というのはよく昔の指導者に言われたルーキーということもあった。まだ足も元気だし、今の足の元気さを何年たっても忘れないようにやっていけばいいんじゃないですかね」

-メンバー交換で審判から前日の状況説明があった

「そうですね、まず自分自身は全く感情的にはなってないっていうのを1つお伝えしようと。井上監督とアンパイヤの方たちと話をして、紛らわしいジャッジがあったことで。井上監督としては、そのストライク・ボールではなく、ジャッジに対してということだった。こちらのベンチではそれが何が行われてるからわからないんですという話をして、全然怒ってないんで。審判の方から紛らわしいジャッジがあって、そのあと説明に藤川監督の方に行かなかったっていうことも含めて、すごく申し訳ないということだった。解決してやるしかないといいますか、別に普通のことを言ってるまでであって、お互いリスペクトを持ってやっているという、ただそれだけなんですけどね」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】藤川監督「勝負強かった」9回坂本誠志郎決勝2点二塁打「ゾーンを上げて」/一問一答