大阪桐蔭対東洋大姫路 東洋大姫路に8回コールドで敗れて校歌を聞く大阪桐蔭・西谷監督(左から2人目)ら(撮影・宮崎幸一)

<高校野球春季近畿大会:大阪桐蔭2-9東洋大姫路>◇25日◇1回戦◇さとやくスタジアム

大阪桐蔭(1位)が東洋大姫路(兵庫1位)に8回コールド負けを喫し、4年ぶりの春の近畿優勝を逃した。

エースで主将の先発・中野大虎(だいと=3年)が初回、いきなり相手3番の高畑知季(かずき)内野手(3年)に先制2ランを被弾。2-3の6回には3点を失った。7回から森陽樹(はるき)投手(3年)が救援登板も、流れを止められず。2-7で迎えた8回1死二、三塁から高畑に適時二塁打を打たれ、力尽きた。

大阪桐蔭のコールド負けは、13年秋の大阪府予選4回戦で履正社に1-13で敗れて以来。当時、履正社を率いていたのが、東洋大姫路を現在率いる岡田龍生監督(64)だった。「大阪2強」の枠を超え、全国でもしのぎを削った敵将が母校の監督に就任してから初の対戦で完敗。西谷浩一監督(55)は「こういうバッティングをしたいなというお手本のようなバッティングをされました。腰の座ったいい打撃をしておられた。こういう打線を抑えられるようにしないといけません。いいものを見せていただきました」と相手の強さを認めた。

ユニホームが変わっても強力なチームを作りあげる敵将の姿に「さすがだなと思いました。練習試合も何回か申し込んだんですけど、まだやらんとこと言われて、こっちから言うからと」と対戦が実現していない裏話も吐露した。

13年当時のチームは秋の屈辱からはいあがり、翌14年夏の甲子園で全国制覇を成し遂げた。「そうなれるように頑張りたい。気持ちの強い子たちなので」とナインの奮起に期待。森は大阪大会開幕までの残り1カ月を「どれだけ自分自身、勝負をかけるっていうか、人生かかってるくらいの気持ちでどれだけやれるかと思っているので、とにかく強い気持ちでやりたい」と力を込めた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【大阪桐蔭】岡田・東洋大姫路との初対戦でコールド負け 西谷監督「お手本のような打撃された」