アンチェロッティ監督「歴史に名を刻めることは名誉であり喜び」Rマドリード、リーグ最終戦勝利
<スペインリーグ:Rマドリード2-0Rソシエダード>◇24日◇最終節◇サンティアゴ・ベルナベウ
【マドリード(スペイン)=高橋智行通信員】レアル・マドリードが最終節でレアル・ソシエダードを2-0で破った。
今季限りでチームを去るカルロ・アンチェロッティ監督(65)、クロアチア代表MFルカ・モドリッチ(39)のホームラストマッチを勝利で飾り、2位でシーズンを終えた。エースFWエムバペ(26)が2得点の活躍をみせ、リーグ得点王をほぼ確実にする31ゴール目に到達した。
試合後の会見でアンチェロッティ監督は「本当に幸せだし、大きな誇りを感じている。素晴らしい月日だった。ここで過ごした人たちのことを誰1人忘れることはできない。忘れられない思い出になるだろう。私は人々の愛情、偉大なクラブで長年監督を務めたという誇りを胸に刻み、レアル・マドリードのファンとしてここを去る」と感想を述べた。
13~15年以来2期目。合計6季、指揮を執った。自身にとってのクラブを「自分の家であり家族のようなもの」と表現。「我々はタイトルだけでなく、クラブや会長と一緒に築き上げた雰囲気のおかげで、素晴らしい時間を過ごすことができた。Rマドリードは他のどのクラブとも違う家族だ。スタジアムでもバルデベバス(練習場)でも、どこにいても家族のような雰囲気を感じられたからね。私は本当に楽しい時間を過ごすことができた」と感慨深そうにした。
リーグタイトルを2度、欧州チャンピオンズリーグを3度など、計15つのタイトルをクラブにもたらした。そんな名将にとってもこの日は特別だった。「今日は本当に感慨深い日だ。欧州チャンピオンズリーグで優勝した時、このような感動が生じることはない。これはとても強い感情だ。とても幸せだし満足しているよ」。さらに「この家族の一員になり、このクラブの歴史に名を刻めることは名誉であり喜びだ。それが初日からの目標だったし、それを実現することができた」と続けた。
今後はブラジル代表で指揮を執ることが決まっている。クラブは来季、レーバークーゼンの監督を退任したOBのシャビ・アロンソ氏が率いることが確実視されている。
チームは今季26勝6分け6敗で勝ち点84。バルセロナに次ぐ2位でフィニッシュした。6月15日に開幕するクラブワールドカップ(W杯)アメリカ大会に出場する。