Rマドリード戦に出場した久保建英(ロイター)

レアル・ソシエダードの地元紙が古巣レアル・マドリード戦で先発出場した日本代表MF久保建英(23)に対して、「我々は彼が残ってくれることを願っている」と来季残留を訴えた。

Rソシエダードは24日の今季最終戦となったスペインリーグ第38節でレアル・マドリードと対戦した。Rマドリードでのアンチェロッティ監督のラストマッチ、13年所属したモドリッチのホーム最終戦という特別な雰囲気の中、最初から主導権を握られ、エムバペの2ゴールにより0-2で敗れた。リーグ戦8試合連続でスタメン入りした久保はクロスを狙い、時折ドリブルを仕掛けるも、相手の厳しいマークに遭い、ゴールに近づくことはできなかった。

クラブの地元紙エル・ディアリオ・バスコは今季最後となった久保について、「後半、試合に少し揺さぶりをかけた唯一の選手だった。素晴らしい個人プレーでゴールラインまでたどり着き、マイナスのパスを出すも、バルベルデにクリアされた。相手の股下を通すスルーパスをスチッチに出した。我々は彼が残ってくれることを願っている。彼はまだラ・レアル(Rソシエダードの相性)に貢献できることがたくさんある」と寸評し、3点(最高5点)をつけた。

同紙はマレーロをチームMVPに挙げ、最高の5点をつけた。その他、パチェコ、ジョン・マルティン、スチッチが久保と並ぶ2点、アランブル、アイエン・ムニョス、トゥリエンテス、パブロ・マリン、セルヒオ・ゴメス、マリエスクレナ、スビメンディ、オラサガスティ、バレネチェア、オヤルサバルが2点、途中出場のブライス・メンデスは採点なしとなった。

Rソシエダードのスペインリーグ最終成績は、38試合13勝7分け18敗の勝ち点46で11位。久保の成績は36試合(先発27試合)、2382分出場、5得点0アシストとなっている。

この試合を最後にアルグアシル監督が退任し、Bチームを率いていたセルヒオ・フランシスコを新指揮官に迎えるRソシエダードはこの後、今夏のプレシーズンで日本ツアーを実施し、7月21日にV・ファーレン長崎、同月25日に横浜FCと対戦する予定になっている。

(高橋智行通信員)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 「我々は彼が残ってくれることを願っている」地元紙が古巣レアル戦フル出場の久保建英の残留訴え