前半0-3…伊東、中村、関根が先発のSランス 48年ぶりフランス杯決勝でパリSGを止められず
<フランス杯:パリSG-スタッド・ランス>◇24日(日本時間25日)◇決勝◇フランス競技場(サンドニ)
【パリ=松本愛香通信員】MFの伊東純也(32)中村敬斗(24)とDF関根大輝(22)が所属するスタッド・ランスが、クラブ48年ぶりのファイナルに3人そろい踏みした。勝てば来季の欧州リーグ出場権を獲得できる舞台だが、前半だけで3失点と苦しめられている。
リーグ戦16位で2部メッスとの入れ替え戦に回り、その第1戦(21日)と第2戦(29日)の合間に行われたクープ・ドゥ・フランス決勝。日本の天皇杯に相当し、リーグ・アン(1部)のチームは9回戦から登場する全国大会の決勝に、ほぼ半世紀ぶりとなる1977年以来の進出をSランスは果たしていた。
さらに優勝ともなれば67年ぶりという中、序盤から劣勢を強いられた。前半15分、好機で攻め込んだ隙を突かれる。カウンターからFWブラッドリー・バルコラ(22=フランス)に中央を破られ、右足でゴール左に流し込まれた。これでとどまらず、わずか4分後。今度は右クロスを再びバルコラに押し込まれて、開始19分で2点を先行された。
欧州チャンピオンズリーグ(CL)のファイナル(31日=日本時間6月1日)にも駒を進めているパリSGは、悲願の初優勝を狙う大一番のちょうど1週間前で、GKドンナルンマのベンチスタート以外は、ほぼベストメンバー。ボールの7割超を握られて耐える展開の中、Sランスは左足首負傷から先発復帰した伊東のキープ、右の伊東から左の中村への長いアーリークロスなどでチャンスをうかがうが、ゴールに迫れなかった。
2失点後はGKイェバン・ディウフ主将(25)の好セーブでしのいでいたが、前半43分に3被弾目。バルコラの左クロスを右サイドバックのアクラフ・ハキミ(26)にダイレクトで蹴り込まれ、苦しい0-3で前半を折り返した。