阪神対巨人 阪神先発のデュプランティエ(撮影・西尾就之)

<阪神-巨人>◇22日◇甲子園

虎のドクターKが真骨頂を見せた。阪神ジョン・デュプランティエ投手(30)が来日最多99球を投じ、6回6安打1失点と好投した。2回先頭キャベッジから連打からの1死一、二塁のピンチに巨人泉口の右翼線適時二塁打で1失点。直後に大山の2号逆転2ランで援護を受けると、3回に最大の見せ場がやってきた。

先頭増田陸に先頭四球を与えると、続く門脇の送りバントが一塁線上に止まるアンラッキー。3番吉川に四球を与えて無死満塁を背負うと、助っ人右腕のギアを最大に押し込んだ。キャベッジ、甲斐を154キロ直球で連続空振り三振、中山にはこの日最速の156キロのストレートを交えながら、最後はカーブでバットに空を切らせた。スタンドに見せつけた奪三振ショー。右腕は雄たけびを上げ、虎党からの大歓声のシャワーを全身に浴びた。

「もっといい投球がしたかったね。カウント不利にしたところを相手打線に狙われて球数が多くなってしまった。今日も坂本の配球、ブロッキングに助けてもらって、信頼して投げていくことができた。坂本に感謝してるよ」。

6回の壁を破ることはできなかったが、毎回9個の三振を奪い、奪三振数はチームトップの44に積み上がった。規定投球回に未到達ながら、リーグ3位。7回からバトンを渡した及川が、代打ヘルナンデスに同点ソロアーチを被弾し、5月3日ヤクルト戦(甲子園)以来の来日2勝目はお預けに。先発ローテの一角を守る、虎の快速奪三振右腕の快進撃は歩みを止めることはない。【伊東大介】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】デュプランティエが6回9奪三振1失点と好投 規定未到達も44奪三振でリーグ3位へ