【阪神】ビーズリー4回途中2失点に藤川監督「見ての通り」2つの不敗神話止まり次回先発も未定
<阪神4-5巨人>◇21日◇甲子園
降りしきる激しい雨はやまなかったが、阪神の連勝は3で止まった。打線が最後までライバル巨人を追い詰めるも、1点差での惜敗。藤川球児監督(44)は「常に地道にそのゲーム、そのゲームを集中してやっていますから」と評した。
助っ人の2つの不敗神話も止まった。4月17日ヤクルト戦(神宮)以来の先発となったジェレミー・ビーズリー投手(29)が、4回途中6安打2失点で今季2敗目。3回まで毎回得点圏に走者を背負いながら抑えたが、4回先頭の中山に四球を与え、無死一、二塁から浅野に先制適時二塁打を献上。ここで代わった2番手富田も流れを止められず、3連打を浴びるなど、この回一気に4点を失った。
「悪天候の部分は言い訳できないところ。出だしが良かったけど、そのあと安定した投球ができないので、その部分は今後修正して、もっと安定した投球ができるようにしていかないといけない」。肩を落とした助っ人はこの日まで、甲子園は通算16試合登板で5勝0敗。巨人戦も7試合登板で4勝無敗だったが、どちらも初の敗戦。指揮官は右腕の粘りについて問われ「そうですね。見ての通りですね」と話すにとどめ、次回先発は未定だ。
2位広島は試合が雨天中止となり、ゲーム差は1に縮まった。それでも最後まで食らいついた打線はライバルの脅威。4点ビハインドも集中力を切らさず、4回に大山が1点をかえした。6回も再び突き放されかけたが、直後に再び大山の一打で追いすがると、7回は7番梅野からつないで1点差まで詰め寄った。
悪条件で腕を振ったリリーフ陣に対しても、指揮官はねぎらった。「今日のマウンドで、途中からいく選手は両チームとも厳しかったと思う。少しハードでしたけど、最後に腕を振ってなんとかアウトを取ってくるということができたので、良かったんじゃないですかね」。プラス要素を持って、2カード連続の勝ち越しを目指す。【磯綾乃】