横浜対神戸 前半、負傷交代となる横浜宮市(中央)(撮影・足立雅史)

<明治安田J1:横浜1-2神戸>◇21日◇第13節◇日産スタジアム

横浜F・マリノスがヴィッセル神戸に1-2と敗れクラブワーストとなる7連敗を喫した中、左ウイングで出場したFW宮市亮(32)は水を得た魚のように光っていた。

苦境を脱するため、チームはこれまでの戦い方を見直し、前方へシンプルに蹴り出す形を取った。GKからのビルドアップは捨て、ゴールキックはすべて前方へ蹴り出した。

前半2分に飯倉のロングキックを神戸DF山川が目測を誤り、背後へ流れたボールを宮市が独走で持ち込み左足シュート。角度がなく、ボールは脇のサイドネットにかかったが、狙いが出た場面だった。

その後も果敢なスプリントとドリブルでチャンスを作った。それだけに前半29分にシュートに持ち込んだ際に右ハムストリングを痛めたのは、自身のみならずチームにとっても痛手となった。担架でピッチを下がることになった。

試合後、宮市は「ピッチの中でみんなのベクトルが同じだと感じられた。この戦い方をベースにして続けていくべきだと思う」と手応えを口にした。

前半はシュート数で9-4と上回り、横浜は多くの好機をつくっていた。それだけに負傷退場が結果に影響した部分はあっただろう。

「自分が出るからにはスプリントが求められるし、そこを出して何かを変えたかったし、勝ち点3を取りたかった。こうやってケガをしてしまうのが自分の弱さだし、情けなさだと思う。もう1回立ち上がって、前を向いてやりたい」

右太もも裏の肉離れで中3日で迎える次節の鹿島戦はもちろん、6月の試合出場も不透明な状況だ。「情けなさは残りますけど、しっかりリハビリして戻ってきたい」と前を向いた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【横浜】宮市亮、エンジン全開からの痛恨…右ハムストリング肉離れに「自分の弱さ、情けなさ」