DeNA対中日 9回表、ベンチで厳しい表情の中日井上監督(撮影・江口和貴)

<DeNA10-2中日>◇20日◇横浜

中日が今季ワースト10失点で大敗し、最多タイの借金4となった。先発した大野雄大投手(36)が今季最短1回1/3、4失点でKOされ2敗目。井上一樹監督(53)は2番手に14日ぶり登板となる根尾昂投手(25)を投入したが、流れを止められず2回2/3で5点を失った。

4回までに0-9と大差をつけられ、普段は出場機会が少ない辻本倫太郎内野手(23)、樋口正修内野手(26)を起用したが、7回に三塁辻本は悪送球、二塁樋口は後逸と失策が続いた。井上監督は「ボロが出たね」と自身、コーチ陣含め全員が反省する試合と位置づけた。

試合後の井上監督の一問一答は以下の通り。

-先発大野を2回途中で降板させた

「今日の雄大(大野)は全然(球が)いってないし。それで言うと、やっぱ死球を絡めての失点の仕方っていうのが。早い回だったけど、あそこでもう代えなかったらもっとボロボロになるんちゃうかなっていうふうに思ったから、あそこで代えた」

-そこに根尾を投入

「長い間投げられてなかった(根尾)昂を。なんかこう、試合に出たいとか投げたいオーラなんていつも俺は感じてたし、練習の時から。で、昂を投入することによって、あいつに『止めてくれるんちゃうかな』っていうふうな期待を込めて、まあ、出したんだけど」

-序盤で大差の展開に

「いや、だから、これはね、オレもすごく反省しなきゃいけない点がある。というのは、例えば、これはでも試合展開によるんだけど、ピッチャーもやっぱり登板間隔が空きすぎちゃう。で、補欠の連中はみんな一生懸命元気を出して頑張ってくれてはいるんだけども、やっぱりそこでこう、もっと使ってあげてれば、緊張感なく、もっとこまめに使ってあげていれば、そういうミスもなかったのかなっていう。でも、そういう世界で生きていかなきゃいけないんだからなんで。それはしゃあない。『試合出てないから、もうしょうがないわ』じゃあダメなの。結局そこでミスをするっちゅうことは、『もっと足りてないからね、練習が』っていうようなものを促しながら、そこは這い上がっていかせるしかないんで、そこはうちのコーチ陣もみんなちょっとくぎを刺して、『もっともっと足らないってことでしょ!』っていうようなことをもうちょっとやっていかないと。だから、そこで例えば『弱いチームだっていうレッテルを貼られちゃうんだよ』っていう。そこをね、オレらは打破しようぜっていうような形でスタートしてんのに、これでズタズタズタボロボロボロっていくわけにはいかないよっていう。なんで今日10-2。ある意味、もうオレはそういったボロが出てね、1-0で負けても10-2で負けても、負けは負け。なんで、そこでどういった意識をまたみんなが持ってくれるか、そして、オレらを含めてコーチ陣も、どういった形で指導した方がいいのかなっていうようなことをもう1回改めてやらなきゃいけないことを今日は感じた試合だったっていうとこ」

-浜が7回にプロ初安打初打点

「なんか、ものすごい霧がモアーってあるところに、1輪だけ花が咲いてたりする。いや、あいつにとっては記念のね、メモリアルヒットだろうし。だけど、それで騒いでるようでは、あいつもこの世界で頑張って生きていきますっていうね。スタート切れた、よかったねと。でもほら、それだけじゃないでしょ。あんたの目標はっていうところです」

-根尾は、次もチャンスが

「いや、そこは、まだ決めていない」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】井上監督「ボロが出たね」今季ワースト10失点「オレもすごく反省しなきゃ」/一問一答