キスノーボ監督(左)が見守る中で練習に励むアンデルソン・ロペス(右)

今季J1でわずか1勝と大不振に陥る横浜F・マリノスにあって、チーム浮沈のカギを握っているのはやはりエースFWアンデルソン・ロペス(31)だ。

第13節ヴィッセル神戸戦(21日、日産ス)に向けて20日、横須賀市内のF・マリノススポーツパークでの練習に元気な様子で参加した。今季は開幕戦でPKで1点を挙げたきり、不発が続いている。2年連続でリーグ得点王に輝いているJ1屈指のストライカーには、予想外の悩ましいシーズンとなっている。

ただ前節の京都サンガFC戦でわずかなオフサイドで取り消されたが、ゴールネットを揺らしており、復調の兆しは見えている。

「こんな状況でも力を貸してくれるファン・サポーターのために早く得点を決めたい。必ず得点を決められると思うし、その準備はできている。プレッシャーはあるが、僕自身を信じている。もちろんチームメートのサポートがあったからだが、2年連続で得点王に輝いたポテンシャルがある」

苦境にあって相手は攻守に強度の高い強豪・神戸だけに、A・ロペスの真価が問われるとこでもある。

「状況を早く打破しないといけない。(J1残留が)危ない状況なのが現実だ。勝ち点を積み上げていくことが求められる。どの試合も勝つという強いメンタルを持って臨んでいくことが必要になる」。

何かを変えるきっかけとなる一戦に加え、過密日程もあり先発メンバーがどうなるかも不透明だ。ここまで12試合1得点と不調をかこうが、エースの称号は「10番」を背負う男のものに変わりはない。「神様とはいつもつながっている」。信仰心の深い男は、自らを信じ、チームを信じ、勝利を信じて戦い抜く構えだ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【横浜】悩めるアンデルソン・ロペス「プレッシャーはあるが僕自身を信じている」苦境脱出を誓う