権藤博氏(2021年2月撮影)

元横浜(現DeNA)監督の権藤博氏(86)が19日、東京・千代田区の日本記者クラブで「戦後80年を問う」と題し、会見した。

現役時代は中日でプレーし、プロ1年目から35勝をマーク。最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、新人王、沢村賞などのタイトルを獲得した。

近鉄、ダイエー(現ソフトバンク)、中日で投手コーチを務め、監督としては98年に横浜をリーグ優勝、日本一に導き、17年のWBCでは侍ジャパンで投手コーチを務めた。

会見では、昨年、該当者なしだった沢村賞についても聞かれ、私見を述べた。「前回ね、批判もいろいろ出てるんですよね。今どき、完投がいくつとか、無理じゃないですか。今シーズンはこの人が今の沢村に値するみたいな見方に変えて、やるべきだと思うんですよ。該当者なし、該当者なしだと誰も出てこない」と話した。

自身が61年に受賞した時の沢村賞にも触れ「あの頃、セ・パの両リーグに資格があれば、間違いなく稲尾さんが取ってるんですよ。私が35勝の時(西鉄の)稲尾さんは42勝してますから、私は沢村賞を取れなかった。あの頃は、沢村賞はセントラル・リーグだけでしたから」と回想した。

現在、沢村賞の選考基準は、15勝、150奪三振、10完投、防御率2・50、200投球回、25試合登板、勝率6割の7項目が設定されている。昨年は5年ぶりに該当者なしだった。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 権藤博氏、沢村賞選考基準に言及「今シーズンは今の沢村に値するみたいな見方に変えてやるべき」