叡明対山梨学院 3番手で登板した菰田(撮影・寺本吏輝)

<高校野球春季関東大会:山梨学院7-6叡明>◇2回戦◇19日◇ノーブルホームスタジアム水戸

山梨学院(山梨1位)が叡明(埼玉2位)に延長10回タイブレークの末にサヨナラ勝ちを収め、2回戦進出を決めた。センバツで最速152キロをマークした菰田陽生投手(2年)が3回2/3を投げ、11奪三振と圧倒的な投球で流れを引き寄せた。

菰田は5ー5と同点に追いつかれた7回1死二、三塁でマウンドに上がった。先頭打者に適時打を許したが、後続は連続三振で最少失点に食い止めた。8、9回は全て直球の真っ向勝負で6者連続三振に仕留めた。6-6と延長10回タイブレークのピンチではギアを入れ直した。先頭打者に安打を許し無死満塁の場面では3番田口に対して2球で追い込むと「練習したんでしっかり投げてやろう」とこの日初めてフォークを投じ、見逃し三振に仕留めた。続く4番赤城、5番笘には再び直球勝負で寄せ付けず、3者連続三振で無失点で切り抜けると「すごくうれしかったので出ちゃいました」とガッツポーズが飛び出した。終わってみれば奪ったアウトは全て三振に「自信につながります」と笑顔で振り返り「今日出た反省を明日の練習でしっかり修正します」と既に次戦を見据えていた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【関東大会】山梨学院が延長タイブレークでサヨナラ勝ち 菰田陽生が3回2/3で11奪三振