権藤博氏(2024年9月19日撮影)

元横浜(現DeNA)監督の権藤博氏(86)が19日、東京・千代田区の日本記者クラブで「戦後80年を問う」と題し、会見した。

現役時代は中日でプレーし、プロ1年目から35勝をマーク。最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、新人王、沢村賞などのタイトルを獲得した。

近鉄、ダイエー(現ソフトバンク)、中日で投手コーチを務め、監督としては98年に横浜をリーグ優勝、日本一に導き、17年のWBCでは侍ジャパンで投手コーチを務めた。

会見では、横浜で監督を務めた時のエピソードも語った。権藤氏は「いろんな監督に仕えたので、監督になったらこれだけはやっちゃいかんという『べからず集』がいっぱいあったもんですから、監督になったら『べからず集』だけは守ると。自分がああやろう、こうやろうというのは全く考えなかったです。やるのは選手だと。それだけはいつも頭の中にありましたから」と回想し、開幕前に行った“儀式”を語った。

開幕1軍スタートの投手陣に「今日から、この13人で戦うと。ボールに『kill or be killed』と書いて渡した。やるかやられるか。試合は勝負だと」とボールを渡したことを明かした。「みんな、ミーティングとかはいいかげんなんですけど、あのボールだけはずっとみんな持ってくれてましたね。佐々木もメジャー行って、帰ってきてもバッグの中に入ってましたし、斎藤隆もずっとそのボールが入ってました」と笑顔で話した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 元横浜監督の権藤博氏が会見 監督時のエピソードトーク公開「kill or be killed」