【鳥栖】スリヴカの劇的決勝点で秋田に逆転勝ち 小菊監督「私たちのサッカーを攻守にまっとうした結果」
<明治安田J2:秋田1-2鳥栖>◇第16節◇17日◇ソユスタ
サガン鳥栖が、劇的な逆転勝利で前節9位から暫定8位に浮上した。
雨が降る敵地ブラウブリッツ秋田戦は、1-1で迎えた後半45分、リトアニア代表FWヴィキンタス・スリヴカ(30)の強烈な右足のシュートで勝ち越し。
スローインを起点に、MF西矢、FW鈴木らが果敢にシュートを放ち、そのこぼれ球に187センチの長身FWが反応した。
この日の全2得点に絡んだストライカーは「大事な勝利になった。自分のところにきて、運良くゴールになってうれしい」と素直に喜んだ。
J1だった昨季途中に加入し、今季は開幕から全16試合に先発中。第2節磐田戦ではPK失敗の悔しさも味わったが、とにかく愚直に、最前線を含め中盤でもプレー。故障者の多い鳥栖で、不可欠な存在だ。
小菊昭雄監督(49)も「先制されて難しい試合だったが、私たちのサッカーを攻守にまっとうした結果、こうやって逆転勝利ができ、非常にうれしい」と続けた。
この日は前半32分に先制されたが、その3分後、今季初先発で起用された右ウイングバック、DF長沢シヴァタファリ(23)の今季初得点で同点に追いつく。最終盤の決勝点を含め、パスをつなぎつつ、チーム全体が高い推進力でゴールに結びつけた。
これで通算7勝4分け5敗の勝ち点25。この9試合は5勝3分け1敗と、しぶとさを発揮し、プレーオフ圏内の6位前後に位置できるようになった。開幕3連敗を乗り越え、1年でJ1復帰の目標へ進む。
次節25日はホームで札幌との大一番に臨む。昨季までJ1同士という宿敵との一戦に、小菊監督は「手ごわい相手。私たちは1つ1つ、昇格に向かって戦うのみ」と、油断は一切見せなかった。