【背景】西武“クソデカネックレス”の新作べるーにゃ版が完売続出 勝敗度外視のムーブメント
<西武-オリックス>◇18日◇ベルーナドーム
西武-オリックス9回戦は「べるーにゃドームデー 2025」として開催される。本拠地ベルーナドームのネーミングライツを有する株式会社ベルーナ(本社:埼玉県上尾市)の公式キャラ「べるーにゃ」も来場し、オリジナルグッズを求めて朝早くから行列ができた。
そんな中で1時間もたたずに完売したのが「ビッグチェーンネックレス」のべるーにゃ版だ。8日にオンライン販売を開始した時も約40分で完売した。
「ビッグチェーンネックレス」は本拠地ベルーナドームでの勝利時にお立ち台に上がった選手や、本塁打を打った選手が首にかけられている。金色の鎖とレオのチャームが印象的な大きなネックレスだ。
メジャー球団のグッズに着想を得て、西武球団のグッズ担当者が「外野席に熱狂的な男性ファンが多い。スタイリッシュというより、みんなゲーフラを掲げたり個性出すのを楽しむファンが多いので」と西武ファンからの高い需要を見越して製作し、SNS上で「クソデカネックス」と俗称がついたことでファン内で爆発的にヒットした。
金色の“クソデカ”を1本2本と首にかけ、西武特有のジャンプ応援ではジャラジャラと音を鳴らす。9日のロッテ戦(大宮)では雨降る中、チャンステーマとともに、ジャラジャラ鳴らしながら左翼芝生席を左右へ10往復半も駆け回っていた。この先も盛岡、前橋と地方遠征が控える。
ネット上で“悪ノリ”で広まってきた流行が、いよいよネット外、球団の外にも広がる段階に入った。
世の中、ネット界隈のブームがメディアで報道されることで一旦落ち着く事象も多い。しかし日刊スポーツが4月29日に紙面でこのムーブメントを報じても、落ち着くどころか、新作が完売連発と勢いが増す。
チームの試合結果を度外視したムーブメントでもある。何をもってさらに過熱し、何をもっていつ沈静化するか。もしくはそんなことを忘れるほど、日常の光景として定着するか。定価は税込3900円である。【西武担当=金子真仁】