【日本ハム】山崎福也“さちとら”コンビで8年ぶり完封 7回には打席打診も「さすがにまずい」
<ロッテ0-8日本ハム>◇16日◇ZOZOマリン
日本ハム山崎福也投手(32)が8年ぶり2度目の完封勝利を挙げた。9回122球を投げ、ロッテ打線を7安打無失点に封じ、今季2勝目。同カードはオリックス時代の23年から5連勝となった。チームは3カード連続の白星発進で、貯金を今季最多の「8」に増やした。
◇ ◇ ◇
イケメン山崎が小気味よくアウトを重ねた。9回2死一塁、西川を宝刀チェンジアップで遊ゴロに打ち取ると、さわやかな笑顔で“さちとら”コンビを組む伏見とグラブタッチ。オリックス時代の17年7月10日日本ハム戦以来、8年ぶりの完封勝利に「うれしい気持ちでいっぱいです」と喜んだ。
8回1死二、三塁のピンチもクールに乗り切った。2安打されていた藤岡をワンバウンドのフォークで空振り三振。続く藤原は内角ツーシームで二ゴロに打ち取った。「1発食らってもいいかなぐらいの感じで思いっきり腕を振ったらいい結果で」。新庄監督も「完璧でしたね。まっすぐの腕の振りより変化球の振りの方が速いようなイメージを持たせるから、とんでもないワンバンを振ってしまう」と絶賛した。
粋な提案に心が和んだ。7回に水野が3ランを放ち大量7点リードになると、新庄監督から「打つ?」と打診された。昨季は交流戦で決勝打を放ち、今年もキャンプ序盤は二刀流調整を進めてきたが、「さすがにまずいと思ったので大丈夫ですと(両手で押さえるポーズをつくり)断りました」。だが、このひと言に「楽になりますよね」と感謝した。
前回登板まで2試合連続5回、80球前後で降板となっていただけに「まだまだどんどん投げたいという気持ちはアピールできたかな」。V打郡司の「セクシーサンキュー」から一夜、今度は美白左腕の「セクシーカンプー」がファンを酔わせた。