【西武】西川愛也がアゲアゲで2位導く殊勲打、チキンタツタ愛する25歳は謎の使命感に燃える
<西武3-0オリックス>◇16日◇ベルーナドーム
西武2位浮上には、確固たる1番打者の誕生も大きい。西川愛也外野手(25)だ。27試合連続で「1番中堅」でスタメン。第1打席の打率は驚異の5割4分2厘。この日も安打した。「相手も対策してくるので、それでも仕事ができて良かったです」と頼もしい。
アゲアゲになって、2回2死二、三塁のチャンスで、今度は右中間へ2点適時三塁打。流れをつかんだ。福岡市内で朝5時半に起床しての、本拠地所沢への移動ゲーム。全体練習も短めで終わり。「(練習後に)寝たかったんですけどね、寝るのちょっと怖いなと思って」。気持ちを切らずに試合に入り、成功した。
開幕戦も朝から振り込んだ。必ずレギュラーに。プロ8年目への思いは強い。でもストイック濃度は100%でもない。「大好きです。食べ過ぎて顔パンパン」。マクドナルドの期間限定「チキンタツタ」を愛する。4月の地元大阪遠征では母裕子さんが試合後、2個も差し入れてくれた。
「今年は何個食べたかな」。覚えてもいない。福岡でゲットした賞金100万円を全振りすれば1960個も買える。一説では今季は5月下旬に終売の見込み。「もうすぐ終わるのでラストスパートかけます。チキンタツタ、黒字にします」と謎の使命感に燃える。日々腹と欲を満たしながら、チームの黒字も増やす。これで2位浮上。「変わらず、いい緊張感を持ちながらできていると思います」。西川もライオンズも、今年ばかりは期間限定の強さにしない。【金子真仁】