ヤマルでもなくフリックでもなく「バルセロナのリーグだ」 スペイン制覇にバルセロナ監督
<スペインリーグ:エスパニョール0-2バルセロナ>◇15日◇第36節◇ステージ・フロント・スタジアム
2年ぶり28度目のリーグ制覇を成し遂げたバルセロナのフリック監督(60)が「ラミン(ヤマル)のリーグでもフリックのリーグでもない。バルセロナのリーグだ」と話した。
バルセロナは15日にアウェーで行われたスペインリーグ第36節でエスパニョールと対戦した。スタジアム近郊で車がサポーターの群衆に突っ込み、13人が負傷するという痛ましい事件が発生した後に試合がスタート。序盤はエスパニョールに決定機を作られるも失点を許さず、後半にヤマルとフェルミン・ロペスがゴールを決め、2-0で勝利した。2季ぶり28度目のリーグ優勝を達成した後、フリック監督が記者会見に出席したもようをスペイン紙アスが伝えている。
フリック監督はまず、「我々は家族を作り上げた。優れたメンタリティーや姿勢で素晴らしい仕事をしている。自分たちが作り上げた家族を見るのは本当に素晴らしいことだ。我々はお互いに気を配っている。それは唯一無二のことだ」と喜びをあらわにした。
優勝決定後、選手たちをすぐにロッカールームに戻らせたことについては「ピッチで祝うことはできなかった。それはエスパニョールサポーターへのリスペクトによるものだ。優勝をロッカールームで祝ったけど素晴らしかったよ」と説明した。
続いて、「私は明日(※夕方からバルセロナ市内で優勝パレードを実施予定)、後ろの方にいるが、人々が喜ぶ姿を見られるのが一番だ。彼らが我々のためにやってくれたすべてのことに感謝しているし、スタッフや家族のことを考えるととてもうれしいよ。明日は皆がパレードで楽しんでもらえることを願っている」と楽しみにしている様子を示した。
スペインリーグの印象については「ラミンのリーグでもフリックのリーグでもない。バルセロナのリーグだ。我々全員が重要だし、グループが鍵となった」と返答した。
フリック監督はまた、最高の瞬間について、「レアル・マドリードとの対戦は非常に良かった」と答えた一方、最悪の瞬間については「シュチェスニーをレギュラーにすると決めた時だ。イニャキ・ペーニャにとっては厳しいことだったと思う。もうひとつの悪い思い出は、医師のミニャロ氏が今日ここにいないことだ(※3月に急死)。彼は重要な存在だった。ずっと我々の心の中にいるだろう」と言及した。(高橋智行通信員)