【楽天】浅村栄斗は「相当負けず嫌い」元チームメートでニチダイ監督の山口篤史さんが回顧
<楽天2-1日本ハム>◇24日◇楽天モバイルパーク
楽天浅村栄斗内野手(34)が通算2000安打を達成した。平成生まれでは初の快挙となった。
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社会人野球ニチダイ監督の山口篤史さん(34)は、大阪都島ボーイズでチームメートだった浅村を「相当負けず嫌い」と表現する。自身は平安(現龍谷大平安)出身で08年センバツに出場。同年夏の甲子園で初出場した浅村よりもひと足先に聖地の土を踏んでいた。「なんでお前が先出んねんみたいな。はよ、負けろやみたいな、そんな感じの電話は1回ありましたね(笑い)。それはなんかすごい印象深いですね」と回顧した。
浅村の代の大阪桐蔭は07年秋の大阪大会準々決勝でPL学園に7回コールド負けし、翌春のセンバツ出場が絶望的となっていた。「甲子園で活躍したらプロに近づくというタイミングで、私が先に甲子園に出たんで。その辺はいろんな思いがあったんやと思います」とおもんぱかった。
中学時代は山口さんが遊撃、浅村が二塁で二遊間を守っていた。ある試合の最終回、2死一塁で二遊間に打球が飛んだ。「それを栄斗が逆シングルで捕って、そのままグラブトスしてきたんです。プロ野球選手みたいな守備で。こいつ、なんなんやとびっくりしました」。守備で衝撃を受けた浅村が2000安打を達成。「もうすごいっすよね。1年でも長く野球を続けてもらい、さらなる記録更新を見てみたいです」とエールを送った。【山田愛斗】