【楽天】2000安打浅村栄斗は万能パパ、料理も掃除も育児も 子供とネコにデレデレ 妻が明かす素顔
<楽天2-1日本ハム>◇24日◇楽天モバイルパーク
平成生まれ初の通算2000安打を達成した浅村栄斗内野手(34)の妻でフリーアナウンサーの淡輪ゆき(32)は、1本1本の安打から“酸素”補給している。20年にBS12で放送された楽天戦の副音声でゲスト出演した際に「浅村のヒットは私の酸素です」という名言を残し、話題となった。楽天戦は毎試合欠かさずにチェック。夫の安打が日々のエネルギー源だ。2児の父である浅村のスーパーパパぶりも語ってもらった。【取材・構成=山田愛斗】
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#浅村の2000安打は軌跡です-。さかのぼること5年前、淡輪は楽天戦の副音声でゲスト出演した際に「浅村のヒットは私の酸素です」と名言を残した。たちまち楽天ファンにも広がり、そのキラーワードが入った名言タオルが球団から販売されるほど反響が大きかった。SNS上では現在も浅村が活躍するたびに“酸素”の言葉が飛び交う。
「彼が打席に立っている間、私は息を止めて見ていて、ヒットが出た瞬間にふーって息を吐いたりして、中継中だったんですけど、(スタッフから)大丈夫ですか? って言われて、それで『浅村のヒットは私の酸素みたいなもので』っていう話をして。なので、本当にその言葉通り、ヒットが呼吸を助ける酸素になっていますね」
“ガチ勢”を自負する。ビジターなど球場に行けない日も必ず浅村の打席は映像を通してチェック。現地観戦する際は「野球が大好きなおじさんみたいな感じのテンションで、一野球ファンとして熱く見てるんです(笑い)」。もともと西武のリポーターを務めており、選手を取材する立場も経験。そういった背景もあって平成生まれ初の2000安打達成は「本当にプロ野球界でもすごい記録っていうことを認識しています」と重みを感じる。
では淡輪が「浅村の2000安打」をひと言で表現するなら?
「私は普段からうまいことを言えるタイプじゃ全くないのに、偶然、『酸素』って出しちゃって…。あれ以上のものは私のところからもう生まれませんって言ってるんですけどね(笑い)。ヒット1本1本が結晶みたいに積み重なって、今の浅村栄斗があると思うので、『軌跡』ですかね」
淡輪と同様に3歳の長女もテレビに映る浅村の姿を食い入るように見つめている。「この間、ファウルを打った時に『惜しかったね』と言っていて、だいぶ野球を理解している感じはあります。私がテレビに向かって、打ったー、あーとかやるので、覚えたのかもしれないです」。打席ごとにコメントする長女を動画で撮影するのも大事な仕事。「パパの活力にしております」。浅村にとって“酸素”になっているようだ。
昨年7月には長男も誕生し、浅村は2児の父となった。淡輪は「もう娘と息子にはデレデレで、特に娘とは本当に付き合いたてのカップルのイチャイチャを見せられているような毎日です(笑い)。娘も息子もパパが大好きで、全然、ママよりパパなんですよ…」。おままごと、お医者さんごっこ、ブロックでお城や動物を作ってあげたりと長女の遊び相手として活躍しているが、心配事もある。
「もともと結婚して猫を飼っていたんです。猫への接し方も割とデレデレタイプだったので、そうなるかなとは思ってたんですけど、本当にそうなったなって。もう怒れないんじゃないかと思っていて、一生。怒るタイミングが今後出てくるんだろうかって思うぐらい優しいですね。私が仕方なく怒り役です(笑い)」
チームでは主砲だが、自宅では万能型のパパだという。「主人は料理もしますし、掃除もできて、家事もなんでもできるタイプです」。子育てでもお風呂に入れたり、一緒に寝たりと奮闘。「スーパーパパになると思ってなかったんですけど、本当にスーパーパパです」と頼れる存在だ。
2000安打はクリアしたが、現役生活はこの先も続く。「とにかく悔いのないように野球人生を過ごしていただきたいですね。これからも浅村栄斗らしく最後までやりきってほしいなと思っています」。淡輪は偉業達成後も平常運転で、安打から“酸素”を補給していく。
○…淡輪は浅村が西武から楽天へFA移籍を決断する姿も見てきた。「(18年オフの)FAからもう何年もたってますが、私が見てる中でも一番悩んでいた、苦しそうだった時期かなと思います。その時は結婚もしてませんでしたし、彼の野球人生なので、一切、口は出していないのですが、本当に本当に決めるのが辛そうでした」と回想。「毎日、自問自答を繰り返し、いろんな方の話を聞いて熟考し、それで出した結論なので、あとは自分の力で100%正解にしていくしかないよねという話をしていて。どんな道を選んでも、きっと正解にしていたと思いますけどね」と振り返った。