第90回全国高校野球選手権大会・2回戦 大阪桐蔭対金沢 2回裏大阪桐蔭2死、浅村栄斗は左翼越え本塁打を放つ(2008年8月12日撮影)

<楽天2-1日本ハム>◇24日◇楽天モバイルパーク

楽天浅村栄斗内野手(34)が通算2000安打を達成した。平成生まれでは初の快挙となった。

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西武の後藤光貴スカウト(50)が、スカウト2年目で初めて担当した選手が大阪桐蔭の浅村だった。中島宏之の後釜となる次世代ショートの期待を込め、08年ドラフト3位で指名。ただ、すんなり獲得候補に挙がったわけではない。3年春時点で上司に見せた際は「ほぼほぼ厳しい」という評価だった。「自分もまだ2年目で、あまり強く推せず、本当に甲子園に出てこなければ西武、僕とは縁がなかったです」と振り返る。

体の線が細く、打撃は粗削りな印象だった。それでも「逆に守備の方でハンドリングがうまいので、器用な感じで僕は捉えていた」。浅村は08年夏の甲子園に出場。1番打者として打率5割5分2厘を残し、優勝の原動力になった。「甲子園の時にもう1度、浅村を注目して見てもらえますかと上司に伝えて、それでいい印象を受けてくれたと思います」。聖地での活躍が分岐点となった。

駆け出しの頃に担当した浅村が2000安打、300本塁打と球史に名を刻む選手となった。「レギュラーとなり、打率3割とかはやれると思ってましたけど、2000安打は全然想像できないですし、ホームラン300本もびっくりしてます」と目を丸くした。【山田愛斗】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 西武後藤光貴スカウト、初担当の浅村栄斗は「甲子園に出てこなければ西武、僕とは縁なかった」