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株式会社コナミデジタルエンタテインメントが15日、YouTube「パワプロ・プロスピ公式チャンネル」で、イチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)と松井秀喜氏(50=ヤンキースGM特別アドバイザー)のスペシャル対談動画を公開した。

モバイルゲーム『プロ野球スピリッツA』では、16日からイチロー氏に新たな特殊能力を付属。これまでも搭載されていた特殊能力「イチロー」の効果がパワーアップしているほか、広角にヒットが出やすく

なる「ハイアベレージヒッター」が新たな特殊能力として実装される。

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【イチロー氏と松井氏の一問一答】

-松井さんはアメリカへ挑戦するイチローさんのことが気になっていましたか?

松井氏「気になっていましたね。日本で見ていたイチローさんがメジャーに行って、『どういう打撃をするのか』『どういうプレーをするのか』はすごい興味があった。かなり注目して見ていましたね」

イチロー氏「松井秀喜がアメリカでやってみたいと強く思ったのはいつなの? 何かきっかけがあった?」

松井氏「1999年のプレーオフにヤンキースの試合を観に行ったんですよね。ヤンキー・スタジアムで試合を観て、すごい感動した。それを観た時に自分がもし本当に行きたいと思ったら、ヤンキースをまず最初に考えたいなと思っていた。そのあと、最後のシーズンが終わった時に、(あの感動が)忘れられなくて、『(メジャーに)行きたい』と思いましたね」

イチロー氏「日本でプレーしている時に何やったって打てちゃうという感覚にならなかった? それに対して寂しい思いはなかった?」

松井氏「イチローさんがそれを感じているのはすごい分かりました。日本でプレーしていても、イチローさんの心は満たされないんだろうなっていうのは、リーグが違っても感じましたね。マリナーズの試合でイチローさんの打席を見てて、『自分がそこに入れ替わったらこのピッチャーどうなんだろう』と、テレビ越しに自分なりの距離感を計れたということは実際あるんですよね」

-追い込まれてからの打席でのアプローチの仕方は?

イチロー氏「できるだけ長い時間、ボールを捉えたい。変化球で決めに来るピッチャーも当然多いわけで、『変化球を待って真っすぐに対応する』という特殊なスタイルになる。この話をするとアメリカでも驚く人が多いんだけど、本当に僕はそれをしていた。そうすると(打球は)レフトになるよね。だって遅い球を待っているんだもん。それで真っすぐを打ちにいくと芯は捉えられないし、それでもショートの後ろに落とすという技術が僕の特徴の1つだった。追い込まれてから変化球を待つことで、プルにはならない。緩い球がくればあるけど、基本的にはセンターとレフトになるよね」

松井氏「言っていることは非常によくわかりますよね。同じバッターとして理解できます。ただ、それができるかどうかは別。緩い球を待って、速いボールもうまくバットにあてるという能力は普通はバッターはあまりないかなと思いますね。自分がバッターで2ストライクになって、緩いボールを待って、真っすぐに対応するという意識はないです。緩い球を待って、例えばインハイに速いボールがきたら、『ごめんなさい』ってなりますね。手は出ても、キャッチャーミットに入ったぐらいに振っちゃうイメージですね」

イチロー氏「僕はキャッチャーミットに収まる瞬間にファウルにできればいい、という感覚」

松井さん「イチローさん(の能力)は特殊能力だらけなんですよ」

-イチローさんは全てに特化している?

松井氏「全て特殊能力。僕らかすると本当にそう思いますよ。いろいろな能力をグラフにして、全部が(高い数値)で出てくる選手はいないと思いますよ。僕は打つことに特化しているけれど…何かに特化している選手は結構いるとは思うけど、全部に特化している選手はいないですよ」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 プロスピAでイチロー氏に新特殊能力 松井秀喜氏との対談公開「イチローさんは特殊能力だらけ」