川崎F対横浜FC 前半、直接FKを決め笑顔を見せる川崎F山本(後方)(撮影・足立雅史)

<明治安田J1:川崎F2-1横浜FC>◇14日◇第14節◇U等々力

川崎Fが横浜FCに2-1で逆転勝ちし、7試合ぶりの白星を挙げた。2試合未消化ながら、9位に浮上した。

次なる目標へ、再出発を切った。開始4分に先制を許したが、前半33分にMF山本悠樹(27)の意表を突く直接FKで追いつくと、後半38分に相手のOGで試合をひっくり返した。準優勝したアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)から帰国後初のホーム戦。勝ち点3をつかみとり山本は「何よりも勝ちが欲しかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

クラブの悲願をあと1歩のところで逃してから10日。「ACLEの悔しさを忘れることはない。その悔しさをJリーグにぶつけるだけ」。サウジアラビアで流した涙を、サポーターを含めて全員で共有しつつ、再びアジアの舞台に戻るために、リーグタイトルへ気持ちを切り替えている。

逆転弾はチームの執念が呼び込んだ。MF家長のロングシュートは1度クロスバーに弾かれたが、相手DFが胸トラップしてから処理を誤り、まさかの形でゴールに吸い込まれた。運も味方に約1カ月ぶりの勝利。山本は「久々にホーム帰ってきて勝ち点3はチームとしても個人としてもうれしい」とかみしめていた。【佐藤成】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【川崎F】運も味方に逆転勝ち、ACLEの悔しさぶつけ「何よりも欲しかった」7試合ぶり白星