【オリックス】広岡大志がド派手な逆転満弾!オリ姫一推し「オリメン1位」の一振りで首位に1差
<日本ハム4-9オリックス>◇14日◇エスコンフィールド
今年の「オリメン1位」がド派手な逆転満塁弾を放った。日本ハムとの首位攻防第2戦。オリックス広岡大志内野手(28)がプレーで「オリ姫」たちのハートをわしづかみだ。8回、4-5と1点差に迫り、なおも2死満塁の場面、159キロのストレートを振り抜き、左翼スタンド上段へたたきこんだ。今季第3号は値千金のグランドスラム。チームは連敗を止め、首位日本ハムとのゲーム差を再び「1」に縮めた。
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確信していた。ガッツポーズにも力がこもった。アドレナリンが全開。ダイヤモンドを回っている時の記憶も飛ぶぐらいだ。広岡がド派手なグランドスラムで試合を決めた。
「いい感じで上がってくれました。ああいう場面で打てたのでよかったです。1番いい球が絶対、勝負球で来ると思った。フォークなら仕方ないぐらい(の気持ち)でいきました」
8回だ。代打森の押し出し四球で4-5。2死となったが、なおも満塁の場面。日本ハム6番手・斉藤が投げた159キロ速球を逃さなかった。打球は左翼席上段へ。今季3号は逆転の満塁弾。ひと振りで試合を決めた。チームを救った。
球団は3月31日「オリメン投票」の結果を発表し、1位に輝いたのが、この日のヒーロー広岡だ。オリメンとは「オリ姫(女性ファン)が選ぶバファローズの推しメン」で、毎年恒例の人気企画。19年から投票形式が始まり、今年は「メガネ男子」をコンセプトに、2月7日から14日まで投票を受け付けた。スタイリッシュな顔立ちで注目を集めてきたが、プレーでも存在感を日に日に増している。
開幕当初はベンチスタートだった。しかし、4月中旬からスタメンの座をつかみ、1番打者で出場もこの日で10試合目となった。ヤクルトに入団。巨人を経て、オリックスで3シーズン目に入った。「パワーピッチャーというか、真っすぐが早くて、変化球が強い」というパ・リーグの投手にも対応できている。
岸田監督は「すごかった。やってくれました。ひと振りでね。(広岡は)練習でもいろんな準備をして臨んでる。それが結果につながってるんだな」と最敬礼だ。日本ハムと大事な大事な首位攻防戦。今年の「オリメン」が劇的な1発でチームを勝利に導いた。日本ハムとは再び1ゲーム差。オリックスがペナント争いを熱くする。【林英樹】
オリックス宮城(6回5安打3失点で勝ち星つかず)「まだ、なかなか。調子もぼちぼちなので、少しずつ上げて、もっとチームに貢献できるように、いい投球をしたいなと思います」