アンチェロッティ監督(ロイター)

ブラジルサッカー連盟は12日、レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(65)が今季終了後、同国代表の監督に就任することを正式発表した。

アンチェロッティ監督のRマドリードとの契約は来年6月30日まで残るものの、DF陣にけが人が続出した今季、欧州チャンピオンズリーグ(CL)で敗退したことに端を発し、解任報道が出始めた。その後、国王杯は決勝でバルセロナに敗れ、スペインリーグもバルセロナに再び敗北を喫し、2連覇の可能性がほぼついえている。

アンチェロッティの後任として、レバークーゼン監督を今季終了後にすでに退任することを発表しているシャビ・アロンソが、来月半ばにアメリカで開幕するクラブワールドカップに向け、6月1日からRマドリード監督に就任することが決定的となっている。

スペイン紙アスによると、アンチェロッティはスペインリーグ最終節レアル・ソシエダード戦後、ブラジル代表で指揮を執るとのことだ。契約期間は26年のワールドカップ(W杯)までだが、30年のW杯まで延長するオプションが付帯するという。来月行われるW杯予選のエクアドル戦とパラグアイ戦で、新たな冒険をスタートすることになる。

アンチェロッティ監督は通算6季目を過ごすRマドリードでこれまで、クラブ史上2番目に多い公式戦350試合を指揮し、247勝50分53敗という成績を残している。その間、クラブ史上最多の15タイトル(欧州チャンピオンズリーグ3回、クラブワールドカップ3回、欧州スーパーカップ3回、スペインリーグ2回、国王杯2回、スペイン・スーパーカップ2回)を獲得し、Rマドリードで最も成功を収めている監督となった。(高橋智行通信員)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 アンチェロッティ氏のブラジル代表監督就任を正式発表 契約期間は26年W杯まで