トレード発表を受けて報道陣に対応する巨人大江(撮影・寺本吏輝)

巨人は12日、秋広優人内野手(22)大江竜聖投手(26)とソフトバンクのリチャード内野手(25)の2対1の交換トレードが成立したことを発表した。ここまで19勝16敗の貯金3でリーグ2位につけているが、不動の4番岡本が6日阪神戦で負傷。「左肘の靱帯(じんたい)損傷」と診断され、前半戦での復帰は絶望的。リーグ連敗を目指すチームにとって長距離砲の内野手は補強ポイントだった。担当記者が選手の横顔を紹介する。

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大江は無類のアイドル好きとしても知られる。

6人組女性アイドルグループ「超ときめき宣伝部」のファンを公言。球団の企画で実現した本人たちとのコラボ動画では、照れ笑いを浮かべながらもキレのあるダンスを披露した。「この前もライブに行きましたよ」と24年12月に同グループのクリスマスライブに訪れたことも笑顔で明かした。

マウンド上でもキレのあるボールを投げてきた。19年3月29日(マツダスタジアム)で1軍初登板を果たすと、通算149試合に登板。サイドスロー気味の変則フォームで、巨人のブルペンを支えてきた。昨オフの契約更改時は「どうやったら(球速が)速くなるかとか、年下とか関係なく、いろんな人に聞いて、それをやってみたい」。貪欲な姿勢も魅力の1つだ。

思い出に残っている試合には、24年5月29日ソフトバンク戦(東京ドーム)を挙げた。両チーム無得点で迎えた6回表。2死一、三塁のピンチの場面でマウンドに上がると、近藤を見逃し三振に仕留めた。「近藤さんからとった三振は覚えてますかね、自分の中では」としみじみ。新天地でも最上級の投球と、たまにはダンス? で福岡のファンを沸かせてみせる。【巨人担当=水谷京裕】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【こんな人】ソフトバンク移籍の大江竜聖は無類のアイドル好き「とき宣」コラボ動画でダンス披露