リチャード=2025年4月4日

巨人秋広優人内野手(22)大江竜聖投手(26)とソフトバンクのリチャード内野手(25)の2対1交換トレードが合意に達し、12日に両球団から正式に発表された。ソフトバンク入りが決まった大江の背番号は「29」、秋広はリチャードが背負っていた「52」に決まった。

沖縄県出身で「ロマン砲」と期待されていたリチャードはソフトバンク球団を通じてコメントを寄せた。

「話を聞いた時には驚きましたが、少し落ち着いてくると、これまで見守ってくれたホークスの皆さんへの感謝がどんどん湧いてきました。特に王会長や小久保監督、山川さんには期待をかけてもらい、何度もありがたい言葉や指導を受けました。それに応えられないままなのが心残りですが、これからジャイアンツで成長する姿を見せて恩返しをしたいと思っています。ジャイアンツの印象としては、ファーム選手でも対戦した時にどっしりとした威圧感というか、威厳のようなものを感じていました。これからそのチームの一員になるんだと思うと身が引き締まります。育成で入団してから8年間、良いことも悪いことも経験してきて、心が折れそうになったこともありますが、ファンの皆さんの声援でその都度立ち上がって頑張ることができました。チームが変わっても、僕はこれからも砂川リチャードなので、引き続き応援してくれたらうれしいです」

リチャードは17年育成ドラフトで入団。20年3月に支配下登録を勝ち取り、21年9月にはプロ1号が逆転満塁弾という衝撃アーチを放った。その後は伸び悩み、ウエスタン・リーグでは前人未到ともいえる5年連続5度の本塁打王と3年連続4度の打点王を獲得するも、1軍では100試合出場で、打率1割6分、10本塁打、27打点にとどまった。本塁打は22年の3本塁打以来出ていない。新天地で覚醒を目指す。

◆リチャード(砂川=すながわ=リチャード)1999年(平11)6月18日生まれ、沖縄県出身。沖縄尚学から17年育成ドラフト3位でソフトバンク入団。父オブライエン・ジャンさんは米国人、母あけみさんは日本人。20年3月に支配下登録。ウエスタン・リーグでは昨季まで5年連続5度の本塁打王と3年連続4度の打点王を獲得している。オフには山川らと故郷・沖縄で自主トレを行った。今季推定年俸1000万円。189センチ、123キロ。右投げ右打ち。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】巨人に電撃トレードのリチャード「僕はこれからも砂川リチャード」コメント全文