【東都大学野球】国学院大、打線つながり連敗5でストップ、1勝1敗に 4番渡辺嶺2安打2打点
<東都大学野球:中大2-5国学院大>◇第4週第2日◇11日◇ジャイアンツタウンスタジアム
国学院大が総力戦で連敗を5で止めた。前日10日の中大1回戦はわずか1安打に終わったが、この日は10安打5得点と爆発。4番渡辺嶺内野手(4年)が、3回に試合を決めた2点適時打を含む2安打2打点とチームを引っ張った。
国学院久我山から国学院大に進学し、大学2年秋に野手に転向した苦労人。鳥山泰孝監督(49)が「昨秋から今年にかけての覚悟はすさまじい」と全幅の信頼を寄せる4番が、試合前にチームを鼓舞した。「4年生が主体となり“泥くさい野球をやろう”と確認した」という。チームプレーに徹し、10安打に4犠飛打を絡めて得点を重ねた。
投げては榊原遼太郎投手(4年)が今季6度目のリリーフで今季初勝利を挙げた。1点リードの7回2死一、三塁のピンチで3番手として登板。投手強襲の当たりを反応よく捕球してアウトに仕留めると、スタンドに向かってガッツポーズを繰り返した。「あの場面はすべてを懸けてマウンドに上がった。無意識でボールを捕っていた。スタンドで2軍の選手が喜ぶ姿を見てうれしかった」と笑みがこぼれた。
これで対戦成績1勝1敗として、中大と2つ目の勝ち点を懸けた戦いに臨む。鳥山監督は「(1回戦で1安打に抑えられた)三奈木君をどう攻略するかですね。大変な試合になると思いますが、全身全霊を懸けて戦います」と気合十分に話した。