【DeNA】東克樹「勝たんかったら知らんでな!」母からの愛ある激励で5回2失点、何とか4勝目
<DeNA4-2広島>◇11日◇横浜
DeNA東克樹投手(29)が、5回2失点で勝ち投手になった。
通算50勝目を手にしたエースは「体感では5回10失点ぐらいでした」と納得のいかない様子。「苦しかったですね。自分の中で投げるボールがなくなった」。四死球は今季最多の4つを数えた。それでも、粘った。初回以外は毎回走者を背負ったが、ここぞで耐えた。三浦監督には「状態が悪くても試合をつくれる」と評価された。
援護点をもらった直後の2回。四球と連打で無死満塁とするも、4球ファウルで粘った堂林を最後は見逃し三振。山足を遊ゴロ併殺で切り抜けた。3回は2死から安打と四死球で再び満塁に。2回に安打を打たれた坂倉を、この日の最速148キロ直球でピタリと見逃し三振に仕留めた。4回は小園に1発を浴び、5回にも適時打で2点差まで追い上げられたが「あれ以上点を重ねるわけにはいかない」としのいだ。
4勝目を「母の日」に挙げた。母由紀さん(57)には毎年、実家の庭で育てられるような花を妻と一緒に選んで贈っている。今年は名前にちなんで、カーネーションの「ゆきかなで」を贈った。「立派に育っているよ」「4つ葉のクローバーが2つあったよ」などと頻繁に連絡を取り合う仲。この日は「大型犬のお世話があるので」実家で試合観戦だったという。画面を通じて白星を届けた。
毎試合後、愛のある厳しめの戦評も届く。前日には「明日勝たんかったら、知らんでな!」と激励された。「多分このあとも厳しいライン来てると思いますけど、見てくれているのでやっぱりありがたいな」とほっとした表情を見せた。【佐瀬百合子】