ヤクルト対巨人 6回裏ヤクルト1死三塁、茂木に2点本塁打を許し、阿部監督(左)から降板を告げられた堀田(右)は悔しそうにベンチに戻る(撮影・浅見桂子)

<ヤクルト2-1巨人>◇11日◇神宮

巨人堀田賢慎投手(23)が今季2度目の先発で、6回途中5安打2失点の粘投をみせるも今季初黒星となった。

初回から内外の変化球を投げ分け、凡打を築いた。6回先頭打者のヤクルト岩田に中堅浅野のミスも絡んで三塁に進まれると(記録は三塁打)、1死三塁から茂木に右中間への1発を浴びた。2点の先制点を許したところで、81球で降板となった。

思い出の地だった。22年3月31日、プロ初勝利を挙げたのが神宮だった。19年ドラフト1位の大器は、プロ入り直後に右肘のトミー・ジョン手術を受けた。プロ3年目の初の公式戦では、雨の中、6回5安打無失点で投げ抜き、歓喜に浸った。プロ入り後は3試合に登板し、2勝0敗、防御率1・06と相性が良かった球場でもあった。今季は中継ぎと併用される中で、初白星はならなかったが、先発起用に応えた。

「母の日」の登板にもなった。先発が決まった時に電話すると、「母の日に投げるから、なんとか勝って」とお願いされていた。毎年好みの酒をプレゼントする孝行息子。「いつも応援してくれているので頑張りたい」と誓っていた右腕は、好投を次につなげる。【阿部健吾】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【巨人】堀田賢慎6回途中2失点も今季初黒星「母の日」勝利ならずも先発起用には応えた