【DeNA】九鬼隆平が移籍後初安打「やっと戻ってこれた」23年オフにソフトバンク戦力外
<DeNA3-5広島>◇10日◇横浜
DeNA九鬼隆平捕手(26)が移籍後初安打をマークした。
1点を追う7回1死走者なしから、代打で出場。「戦力外を経験して、1回選手として終わってから拾ってもらった。なんとかもう一花咲かせたい」と思いを持って打席に立った。
広島床田の124キロチェンジアップを捉えて、左前へ運んだ。代走には16年ソフトバンクのドラフト同期である三森が告げられた。三森も三盗を決めるなどチャンスを拡大したが、後続が倒れて得点とはならなかった。九鬼は「ずっと一緒にやってきたチームメート。2人でどんどん盛り上げていけたらいいなと思います。今日は勝ちにつながりませんでしたけど、自分の1本でチームが勝てるようにやっていきたい」と笑顔で話した。
九鬼は23年オフにソフトバンクを戦力外となり、同年オフにDeNAへ育成選手として入団。ソフトバンク時代に放った21年7月6日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来、約4年ぶりの1軍安打に「ホークス時代も苦しい時期が多かったので、やっとここまで戻ってこれた。長くは感じましたね」と待望の1本に胸をなで下ろした。
三浦大輔監督(51)も「本当に九鬼はベンチでもすごく声を出してチームを鼓舞してくれています。移籍した中でまず1本が出たっていうのは非常に良いこと。ファームでも1軍でも変わらずいつも良い準備をして入ってくれている」と今後の活躍にも期待を込めた。