【ソフトバンク】広瀬隆太が栗原が…失策に打線も沈黙 小久保監督は「根気強くやるしか」
ソフトバンクが完敗し、オリックス戦の連勝が12で止まった。打線が9回に1点を返すも、8回まではわずか3安打と沈黙した。2失策と守備も乱れ、今季のチーム26失策は12球団ワースト。攻守で精彩を欠き、昨季から14戦負けなしのお得意さまにやり返されて借金は再び3。楽天も敗れて4位タイは変わらずも、首位を走るオリックスとのゲーム差は4に広がった。
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ついに止まった。ソフトバンクは6点を追う9回に1点を返し、なおも1死満塁。押せ押せムードが敵地に漂ったが、代打川瀬と野村がともに空振り三振で万事休す。タカ党の歓声も「あぁ~」というため息に変わった。対オリックスの連勝が「12」でストップ。昨季から14戦負けなしのお得意様に、24年8月28日以来となる同戦での黒星を喫した。
相手先発の曽谷の前に、打線が沈黙した。6回までは1安打投球。0-6で迎えた7回に2四球を選び、柳町の右前打で1死満塁とした。だが、続く牧原大が投ゴロ、嶺井は空振り三振。好機であと1本が出なかった。指揮官は「(曽谷の)状態自体は上がってきている。連打は難しい」。前回対戦は4回5得点で左腕を攻略するも、今季3度目の対決で抑え込まれた。150キロ超えの直球に、大きく曲がるスライダーなどの変化球に的を絞れなかった。
守備も乱れた。0-3の6回1死。打球を処理した二塁の広瀬隆が、一塁へ悪送球。結果的にこのミスが、決定的な3失点につながった。小久保監督は「根気強く(練習を)やっていくしかない」と声を絞り出し、広瀬隆は「練習して技術をつけて、自信を持って試合に臨めるように。そうしないと成長はない」と反省しながら懸命に前を向いた。5回には栗原も失策。チームは昨季12球団最少の53失策だったが、今季は35試合を終えて12球団ワーストの26失策だ。堅守が持ち味のチームだけに、守乱が目立つ戦いぶりは気がかりな点だ。
攻守で精彩を欠き、借金は再び3に。楽天も敗れ4位タイは変わらなかったが、首位を走るオリックスとのゲーム差は4に広がった。11日は球団の福岡移転後、節目の5000試合を迎える。メモリアルデーで白星をつかみ、カード勝ち越しは決めたい。【佐藤究】