東洋大姫路が秋春連覇 13年ぶりの春県王者 背番号1木下鷹大1失点完投、4番木村颯太決勝打
<高校野球春季兵庫大会:東洋大姫路2-1報徳学園>◇10日◇決勝◇明石トーカロ
東洋大姫路が報徳学園を下して、県大会で秋春連覇。春は12年以来、13年ぶりとなる優勝を果たした。
先発の背番号1木下鷹大投手(3年)が2回に先制を許しながらも6安打1失点。打線も2回に先制された直後の2回に1点を取って追いつくと、2-2の8回に4番木村颯太内野手(3年)の適時打で勝ち越しに成功した。
最後の打者を打ち取ると、マウンド付近にナインが集まり、歓喜の輪ができた。木下は「9回までには絶対に点を取れると思っていたので安心して投げていました。甲子園の1勝よりも、1番を背負って優勝するほうがうれしかったし、収穫がある大会でした。自信になりました。秋にいい結果を残せたんですけど、監督から一冬超えて甲子園で伸びてないと言われたので。この春は勝てるようにやってきて優勝できたので良かったなと思います」と笑顔だった。
今春は阪下漣投手末永晃大投手(ともに3年)がいない中で優勝。岡田龍生監督(63)は「今まで圧倒的なエースは阪下みたいな。でもあいつがおらんときに末永も投げられてチャンスもらって、あの2人がみたいになっていた。それが違うやつらで優勝できたのは大きい」と木下らの奮闘に目を細めた。
それでも、この日のスタメンは全員が3年生など下級生の突き上げがなかったことに心配なようす。「ちょっと不安材料であるのはそんなに下級生が出られていない。出てこれてないのはまだまだあかん」と新戦力の台頭に不安を見せた。
東洋大姫路は春季近畿大会の出場権を獲得した。今月24日から奈良県のさとやくスタジアムで開催される。