【WEリーグ】最多出場記録リーチの新潟L上尾野辺めぐみ「勝利がついてくれば」11日千葉L戦
WEリーグのアルビレックス新潟レディース(L)MF上尾野辺めぐみ(39)が、リーグ戦最多出場記録に王手をかけている。1-0で勝った前節4日のアウェー三菱重工浦和戦で途中出場。中野真奈美さん(元岡山湯郷)と並ぶ365試合出場を果たした。11日の千葉L戦でピッチに立てば「366試合」で記録更新、単独最多となる。
「過去のメモリアルは勝てない試合が多かったけど、勝利がついてきてうれしかった。次も勝てたらいいな」
新潟一筋20年目。年齢を重ねる分、日々の練習ではフィジカル向上や筋力アップより「どうしても維持が中心になっている」と話すが「若い子と体をバチバチとぶつけるのではなく(相手が)頑張って来るからこそ、どうやって、はがそうかを考えている」と当意即妙な身のこなしは健在だ。
鼻息荒くボールを奪いに来る相手の力を、ポジショニングやボールを離すタイミングでいなし、アイデアと思いやりが詰まったパスで味方の特長を引き出す。ワンプレーで逆を取るサッカーの醍醐味(だいごみ)を体現する上尾野辺は、ここからが全盛期だ。
個人の記録よりも、チームの勝利と成長を優先させる。366戦は通過点。千葉L戦の位置付けも普段と変わらない。「相手のウイークポイントは共有している。いい準備をして来季につながる試合にしたい」。勝ち点3を渇望するレジェンドは、遊び心も忘れず、3連勝に導く。【小林忠】
○…「絶好調」MF滝川結女(25)が3試合連続ゴールを狙う。今季は主にトップ下でプレー。前節は、縦抜けから左足で自己最多更新となる8点目を決めた。「いい時は、選手の動き、ボールの軌道がゆっくりと見える。ゾーンに入っている感覚」。ゴールレパートリーは単独突破からのフィニッシュ、こぼれ球をプッシュ、ラストパスをワンタッチ、と増すばかりだ。「最大の目標」に掲げる女子代表日本なでしこジャパン入りへアピールを続ける。