中日対DeNA 8回表、中日3番手で登板する勝野(撮影・森本幸一)

<中日0-3DeNA>◇6日◇バンテリンドーム

中日勝野昌慶投手(27)が球団日本人最速となる160キロを連発した。

8回に3番手で登板。2死一塁で4人目の打者牧に対し1ボール1ストライクから159キロで空振りを奪い2ストライクと追い込むと、4球目は内角低めに160キロを投げボール。5球目も2球連続で160キロを計測するストレートを高めに投げ込み、空振り三振を奪った。

勝野は「頑張ってスピードガンを見ないようにしていた。ベンチに戻る時に迎える人に言われて知りました」と、真っ赤な文字で表示された歴史的スコアボードを見ていなかった。

「甲子園(4月11日阪神戦)で157キロくらい出した時に球速表示見てニヤッとして、首振って真っすぐ投げて打たれて、ブルペンでずっとみんなにいじられるので、今日は絶対にスピードガンを見ないぞと」と、理由を明かした。球場がざわついているのは分かっていたという。

これまで球団の日本人最速は勝野、高橋宏斗、岩崎翔が記録した158キロだったが、2キロも更新した。「久しぶりに自分の指にちゃんとかかって角度のある球を投げられた。こっそり目指していた数字なのでうれしい」と笑った。この日、1軍に再昇格したばかりだった。

球団最速161キロは、20年ライデル・マルティネス(現巨人)、22年ジャリエル・ロドリゲス(現ブルージェイズ)が計測している。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】勝野昌慶、球団日本人最速160キロ連発も「今日は絶対スピードガン見ない」理由は…