鳥栖

<明治安田J2:徳島0-1鳥栖>◇第14節◇6日◇鳴門大塚

サガン鳥栖が3試合ぶりの勝利を挙げた。通算6勝3分け5敗の勝ち点21で、前節8位から9位に後退したものの、プレーオフ圏内の6位徳島とは勝ち点1差に肉薄した。

3連勝中で前節5位だった強敵徳島を破ったのは、今季から主将を務めるDF今津佑太(29)の決勝ゴールだった。

前半20分、副主将MF西沢健太(28)のFKを右膝上付近に当ててゴール。甲府時代の20年9月2日群馬戦以来、4年8カ月ぶりというJ2通算4ゴール目(113試合)。鳥栖での記念すべき第1号となった。

「いいボールが来て、反射的に押し込んだだけ。ピッチに立てない仲間と切磋琢磨(せっさたくま)し、みんなの思いが乗ってゴールに入ってくれた」

昨年8月に甲府から途中移籍した今津は、J2に降格した今季は開幕仙台戦の前半で肉離れし、先発はそれ以来13試合ぶり。5試合目の出場で勝利に直結する大仕事を成し遂げた。

この先制点が決勝点になった。3バックの中央でフル出場した今津は、後半残り15分は自陣で猛攻を浴びたものの、他の守備陣と体を張って阻止。5試合ぶりの無失点にも貢献し、価値ある勝利へと導いた。

大量のけが人を出す鳥栖だが、先発した高校3年FW新川志音(17)も、今津のゴールのきっかけとなるファウルを自らの突破から得るなど、各選手がそれぞれ貢献した。

小菊昭雄監督(49)は「魂のこもった守備で、クリーンシートで終われたことは非常にうれしい」と、今季5試合目の無失点を喜んだ上で、今津には「離脱期間も長かったが、ようやく頼もしい主将が帰ってきてくれた。攻守にパーフェクトな仕事をしてくれた」と手放しでほめた。

開幕3連敗後、上昇気流に乗る鳥栖は次節11日、ホームで甲府と対戦する。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【鳥栖】主将今津佑太がV弾「みんなの思いが乗って入ってくれた」開幕以来の先発で攻守に躍動