【阪神】5月5日に強い佐藤輝明、試合決める11号ダメ押し3ラン「喜んでもらえたかな」毎年安打
<巨人1-10阪神>◇5日◇東京ドーム
こどもの日に、今年もテルが魅せた。阪神佐藤輝明内野手(26)がダメ押し弾で試合を決めた。6点リードの9回無死二、三塁。堀田が投じた初球を逃さなかった。高めに浮いた147キロ直球をフルスイング。右中間スタンドにそのまま運ぶ今季11号3ランだ。熱気が漂う敵地での伝統の一戦。9回にリードを9点差に広げた。
「しっかり狙いを絞って。一発で打てたので、それは良かったなと思います」
勢いが止まらない。5月1日中日戦(バンテリンドーム)以来、4試合ぶりの本塁打。7試合連続安打となり、5月に入ってからは4割9厘、2本塁打、7打点の大暴れだ。ここまでシーズン11本塁打、31打点はともに両リーグトップの数字。シーズン143打点ペースだ。両部門でセ・リーグトップを争う岡本の前で、さらに差を広げた。
毎年、5月5日に強い。プロ5年間で「こどもの日」の通算成績は3割6分8厘、2本塁打、7打点。1年目から無安打に終わった年はいまだない。「子どもにいいところ見せられたんじゃないですか。見てる子に喜んでもらえたかなと思います」。今年も子どもたちのヒーローとなった。
6回2死一塁には右翼線への二塁打も放ち、今季11度目のマルチ安打。打率を2割8分8厘に上昇させ、敵地巨人戦開幕4連勝を導いた。「また明日、勝てるように頑張ります」。絶好調の背番号8が、止まらない。【波部俊之介】
▼阪神が今季初の2ケタ得点で巨人に快勝。現12球団となった05年以降、これで5月5日は15勝3敗1分けの勝率8割3分3厘、15年から1分けをはさんで9連勝と圧倒的な強さを誇る。こどもの日の巨人戦は99年から5連勝と好相性で、特に東京ドームでは88年から4勝無敗だ。
▼敵地の東京ドームでは開幕から4連勝。同球場で巨人に4連勝は、23年7~8月に1分けをはさみ6連勝して以来だが、開幕から4連勝は04年以来2度目。6日も勝てば球団初の東京ドーム開幕5連勝となる。