取材に応じる町田の主将DF昌子源

FC町田ゼルビアのDF昌子源主将(32)が5日、練習後に取材に応じ、出場権を獲得したアジアチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)への思いを語った。

3日(日本時間4日)に行われたACLE決勝で川崎フロンターレがアルアハリ(サウジアラビア)に0-2で敗れたことにより、日本勢3枠目で9月から始まる来季のアジア最高峰の大会への出場が決定した。

昌子はまず「川崎が優勝していれば僕らは(ACLE出場は)なかったので、コメントするのが難しい」と断った上で、「川崎の試合には心打たれる部分がありました。世界的な選手をそろえる中東勢を2つ破った。同じJリーガーとして勇気をもらえた」。準優勝しながら来季はACL自体への出場権がない川崎Fの立場を慮った。

自身は鹿島時代にACLを何度も戦っており、アジアで勝つことの大変さを知る。さらに言えば、昨今の欧州からビッグネームの選手が流入しているサウジアラビアの現状を踏まえ、一段とアジアのハードルがたまっているのは間違いない。

クラブW杯にも2度出場している昌子は「おもしろさもあるし、Jリーグとはまた違ったうまさがある。そういった意味でチームの底上げもそうですけど、チームの糧にもなる大会なので、非常に大きな出場権かなと思います」。町田が大きなクラブになっていくためには、大事な成長の場ととらえた。

一方、チームは前節鹿島戦に0-1と敗れ、直近5試合で1勝4敗と苦戦が続く。次節はホームでの京都サンガ戦(7日・Gスタ)。今季も8得点を挙げるエースFWエリアスが前節C大阪戦(2-3負け)は最後の10分ほどしか出ていないこともあり、万全の状態で臨んできそう。簡単な試合にならない。

「京都イコール、エリアスになりがちなところですけど、原選手とか奥川選手とかクオリティーがある。確実に仕留めらられる個がある。僕らはここ最近失点が多いので、あそこをやっぱり止められるかっていうのは、僕らにかかっていると思います」

連戦が続く中、この日は快晴のもとグラウンドで選手同士の青空ミーティングが行われた。守備やビルドアップを中心に積極的に選手らが意見を交換した。

昌子は主将として「僕らのストロングは相馬だったり左だって思われがちですけど、昨年もそうですけど、誰か1人が主役っていうのは町田はいないし、やっぱり全員が主役になれるように。逆に全員が脇役になれるようにしたい」と全員攻撃全員守備を徹底する意気込みを口にした。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【町田】昌子源、3枠目でのACLE進出に川崎Fを慮る「コメントするのが難しい…心打たれた」