ブレーブス対ドジャース 試合後、メジャー初勝利のドジャース佐々木(中左)は大谷(同右)とタッチをかわす(撮影・滝沢徹郎)

<ブレーブス3-10ドジャース>◇3日(日本時間4日)◇トゥルイスト・パーク

ドジャース佐々木朗希投手(23)が、待望のメジャー初勝利を飾った。 悪天候で3時間6分遅れで始まったブレーブス戦に先発。5回のマウンドに上がった時には既に午前0時を過ぎ、日付変更となる珍事もあったが、メジャー自己最多の98球を投げ抜いた。苦しみながらも5回6安打3失点。「1番DH」で8号ソロを含む3安打を放った大谷翔平投手(30)ら打線の援護を受け、7試合目の登板で初勝利を手にした。

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佐々木のメジャー初勝利をアシストしたのは、大谷だった。同点の3回先頭、ブ軍の右腕シュウェレンバックの初球カーブを捉えた。センター方向へ理想的なアーチを描き、中堅スタンドへたたき込む決勝の勝ち越しソロ。さらに4回2死走者なし、中前打で出塁すると、5番スミスまで5連打で4得点。流れを引き寄せ、12安打10得点を挙げた打線の起点となった。

4月下旬にかけて、引っ張った打球で凡退するケースが多かったが、第1打席でも中前打を放ち、3安打は全てセンター方向だった。ロバーツ監督は「体が開くことなく、センター方向に打ち込めている。非常に強い打球だった」と評価。最近の傾向としては低めのボールゾーンに沈む変化球で攻められていたが、同監督は「ここ数試合で、低めのゾーンのボールを見極めてしっかり見送ることもできているし、中堅方向へ鋭い打球を飛ばしている」と、復調の兆しを強調した。

2月のキャンプ入り直前、ドジャースタジアムで行われたファンフェスタで大谷は、プレーしやすい環境を作れるよう、佐々木のサポート役に意欲を示した。打撃面での援護としては前回登板、4月26日のパイレーツ戦では3安打1打点。惜しくも初勝利はならなかった佐々木に対して、試合後のヒーローインタビューで「また次の試合に期待したいですし、その試合で打てるようにまた頑張りたい」と宣言していた。その言葉通り、この日も3安打1打点。有言実行のパフォーマンスで、記念の1勝をプレゼントした。

▼大谷が3回に勝ち越しの本塁打。これが勝利打点となった。同一チームの異なる日本選手が勝利&Vアーチは14年7月25日ブルージェイズ戦のヤンキース(勝利=黒田、Vアーチ=イチロー)、昨年4月13日マリナーズ戦のカブス(勝利=今永、Vアーチ=鈴木)、同8月24日のマーリンズ戦のカブス(勝利=今永、Vアーチ=鈴木)に次いで4度目。自らのVアーチで勝利投手になったケースは野茂が1度、大谷が3度記録している。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 大谷翔平、8号含む3安打1打点で佐々木朗希援護 キャンプ前にサポート役宣言の有言実行