初優勝を果たし笑顔でナンバーワンポーズを作る東亜学園の選手とスタッフ(撮影・保坂淑子)

<高校野球春季東京大会:東亜学園7-1東海大菅生>◇4日◇決勝◇スリーボンドスタジアム八王子

東亜学園が春季東京大会決勝で東海大菅生を下し初優勝を果たした。5月17日から開催される春季関東大会(茨城)には、東亜学園と東海大菅生が出場する。

初回、1死三塁から鈴木朝陽外野手(3年)のスクイズで三塁走者が生還し先制すると、3回には無死二、三塁から再び鈴木が左前適時打。2死三塁から佐藤海斗捕手(3年)の中越え適時二塁打でこの回、2点と、着実に得点を重ねた。

投げては先発のエース、佐々木俊投手(3年)が真っすぐとカーブでカウントを取りながらストライク先行で打たせてとる投球。テンポ良く投げ込み、東海大菅生打線を5安打1失点に抑え、完投勝利。最後は準々決勝で使い始めたというスプリットで空振り三振に打ち取り「ヨッシャー」とマウンドで雄たけびをあげた。「うれしくて、無意識で声が出てしまいました。最高です!最終回は三振で優勝したいと気合が入っていたので」と、笑みがこぼれた。

東亜学園の春だった。2回戦で昨夏、甲子園準優勝の関東第一にサヨナラ勝ちすると山下海龍主将(3年)は「ピンチになっても抑えられる。この試合で自信がついた」と、波に乗った。「戦力ではかなわない。ウチはやり切るだけ」と武田朝彦監督。ミスが出ても、打たれても「試合では仕方ない。その後、尾を引かないことが大事」と、すぐに切り替え、丁寧に守りきり大量失点をしない。攻撃では単打でつなぎ、少ないチャンスをものにした。選手たちは、自分たちの野球をすれば勝てる、と自信をもってプレーした。

初出場となる春季関東大会でも、東亜学園旋風を巻き起こせるか。武田監督は「選手たちにはやるからには常に1番を目指して、と話してきた。よく頑張ってくれました」と、笑顔でたたえた。「これにおごることなく、夏までに今以上にレベルアップしたい」と、再び1番を目指す。【保坂淑子】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 起こすぞ旋風!東亜学園春季東京大会で初優勝 17日から関東大会「今以上にレベルアップしたい」