【東京V】浦和に、埼スタ5万人にのまれた…城福監督「怖がらずやれたかと言うと言い切れない」
<明治安田J1:浦和2-0東京V>◇3日◇第14節◇埼玉ス
東京ヴェルディは、本来のプレーを見せられず浦和レッズに0-2と敗れた。
立ち上がりから5万人超アウェーの空気感にのまれ、前半6分という早い失点が痛かった。
浦和FW松尾佑介にカットインからシュートを許し、決められた。球際に寄せきる、ブロックするという全力の守備ができず。ゴールを許してしまった。前半31分にCKのこぼれ球から決められた場面も同様だった。
本来のアグレッシブな攻守が影を潜め、ボールを握る浦和に自陣に押し込められた。
城福監督は試合後の会見で、苦々しくこう振り返った。
「素晴らしい雰囲気の中でやれたというのは選手冥利(みょうり)に尽きると思いますけど、あの雰囲気をプラスに変えられたか、怖がらずにやれたかと言うと、そうは言い切れない前半もあったことは悔やむところです。
特に崩されたわけじゃないけれど、少しでも会場がわいたことで、何かやられているような空気っていうのは、まだまだ若い選手たちなので、ここは空気にのまれたとは言いたくないですけれども、そういう状態の前半になってしまったことは本当に残念です。いい教訓にしてほしいなと思います。最後の最後まで分からない勝負にしたかった。
本当に腰を据えてやれたのは(後半33分にDF谷口栄斗が退場になって)10人になってからかなと。怖がらずにフットボールをするっていうところが。そこでエラーが出た時にリカバリーパワーという我々本来の姿勢を見せられる。おそらく自分の準備の持っていき方の問題だろう。自分の力のなさを反省しています」
アクシデントも出てしまった。前半終了間際にDF千田海人が負傷退場した。そして後半33分には決定機阻止でDF谷口が一発退場となったのは痛かった。何より中2日で迎える横浜FC戦はセンターバック2枚が不在となる可能性が高まった。