試合前に握手を交わす東京松橋監督(左)と新潟樹森監督(撮影・小林忠)

<明治安田J1:新潟2-3東京>◇3日◇第14節第1日◇デンカビッグスワンスタジアム

昨季までアルビレックス新潟を指揮し、22年のJ1再昇格や、24年のルヴァン杯でクラブ初の準優勝に導いた松橋力蔵前監督(56)が、FC東京の指揮官としてデンカSに戻ってきた。

試合前、両チームのスタメン発表時にスタジアムMCから名前がコールされると、新潟側サポーターからは小さなブーイングと、温かい拍手が送られた。

試合後のミックスゾーンでは新潟時代にトレードマークだったトレーニングウエアではなく、スーツ姿で新潟の番記者と握手を交わしながら、「ごあいさつが遅くなり申し訳ございません」と頭を深々と下げた。コーチ時代から4年を過ごした新潟への思いを「長い期間をともに戦った選手、スタッフ、関係者がいる中に戻って来る不思議な感じだった。ただ、勝負の世界に生きる上では戦う相手をどう倒すのか。自分たちの方向性を示すことが大事だと思って臨みました」と話した。

試合は東京は軍配。FWマルセロ・ヒアン(22)が0-0の前半8分と、2-1の後半37分にそれぞれカウンターから得点。後半7分には流れるようなパスワークから元新潟MF小泉慶(30)がゴールネットを揺らした。

松橋監督は総括会見で勝ち点3を奪った選手たちをねぎらいながらも、「攻撃に関しては、なぜ後ろからボールをつなぐのか。もっと彼らに伝えていきたい。トライすることで生まれるスペースをうまく使っていく。そこは継続してやっていきたい」と満足することなく、2失点に関しても「自分たちでペースを乱した。2失点するまでの戦い方も非常に保守的だった」と反省を付け加えていた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【東京】松橋力蔵監督「不思議な感じだった」 コーチ時代含め4年過ごした新潟から白星