三菱重工浦和戦に向けた練習でパスを出す新潟L上尾野辺(撮影・小林忠)

大記録へのカウントダウンが始まった。日本女子サッカー界の「宝」WEリーグ新潟レディース(L)MF上尾野辺めぐみ(39)が4日、アウェー三菱重工浦和戦に出場すれば、岡山湯郷などでプレーしたMF中野真奈美さん(38)が持つリーグ通算最多出場記録「365試合」に並ぶ。

「うれしいけど、まだ試合前だし。実感は沸かない」とケロッと笑うが、敵地連戦となる11日の千葉L戦も含めて連続で出番が訪れれば記録更新。「まぁここまで来たら(今季)残り3戦で記録を塗り替えたいですね」と意欲を隠さない。

武蔵丘短期大卒業後、当時なでしこリーグだった06年から新潟L一筋だ。大けがによる長期離脱はこれまでになく、コツコツ出場を積み重ねてきた。人より筋肉は柔らかいタイプだが「特別なケアは、なし(笑い)。好きな物を食べ、自由時間を過ごす。丈夫な体に産んでくれた親に感謝」と秘訣(ひけつ)を明かす。

今季は17試合出場で1得点。直近は途中投入から流れを変えるゲームチェンジャーの役割を全うし、味方の良さを引き出すパスを広角に散らして、攻撃を活性化させる。すごみを増すばかりのレフティーは「残り3戦は自分の記録より、チームの来季につながる戦いにしたい」。新潟Lの背番号10にとって「365試合」は通過点だ。【小林忠】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【WEリーグ】新潟L上尾野辺めぐみ「実感沸かない」4日浦和戦出場でリーグ通算最多出場記録タイ