広島対新中日 8回表終了時、交代を告げる井上監督(撮影・加藤孝規)

<広島2-0中日>◇3日◇マツダスタジアム

中日が広島床田寛樹投手(30)に3安打完封され連勝は4でストップした。0封負けは今季5度目で勝率は再び5割となった。

先発松葉貴大投手(34)は7回5安打2失点と試合をつくったが援護がなかった。8回は根尾昂投手(25)が今季初登板し1回を3者凡退に抑えた。前日2日広島戦でバットを握る両手に死球を受け途中交代した細川成也外野手(26)は、9回に代打で登場し四球を選んだ。試合後の井上一樹監督(53)の一問一答は以下の通り。

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-広島先発床田に3安打完封された

「いいピッチングされて、もちろんそれも想定というか、床田くんにどの球団も苦しめられているのは分かっているし、どんなピッチングするのかなって、手探りって言ったらおかしいけど、でもやっぱり、うちの松葉も決して悪い内容ではなかったけど、同じようなタイプって言ったらおかしいけど、それでちょっと床田くんに翻弄(ほんろう)されちゃったかな」

-空振り三振はないが、打たされた

「そこがミソなんだよね。結局、空振り三振がするっていうことは、思い切り振れない。それで落としたり、曲げたり、抜いたりってするから、『あっ』て思って合わせにいっちゃう。それが投球術だよね。それがあれば、空振り三振はいらない」

-先発松葉は7回2失点

「反省材料といえば、最初の得点(3回中村奨の右前適時打)はちょっと逆球だったかなというところもあるけれど。2点目のやつはポロリ(6回1死から中村奨の遊撃へのゴロを土田が失策)がなければというところを考えたら、あいつは先発として仕事はきっちりしてくれたという評価はしています」

-追加点のきっかけをつくった土田の守りは

「それも野球でありき。俺も責めるつもりもないし、あいつがそれ以上のいいプレーもいっぱいしているっていくことを考えれば、差し引きゼロというかたちに持っていくのは甘いけど、ああいうのをなくしていけば、龍空(土田)も名の上がる選手になっていけるんじゃないの、っていうところだね。でも、ああいうことがないように、あいつには自覚を促しながら、練習をさせます」

-根尾が8回に初登板、最速は150キロ

「150キロに俺はこだわりはないけども、それなりに自分のピッチングができていたかな、っていう。暴れん坊将軍になりがちなんだけど、あいつは。そこも見えなかったので、次もその次も(登板機会を)ということをこちら側も考えてもいいのかなっていう。この前の近藤廉じゃないけど、そういった機会が増えていく形に、本人は自覚してやってくれればいいのかなと思います」

-前日死球で途中交代していた細川が9回に代打で四球

「そこが一番ですね。まず昨日の時点で検査して、骨が折れていなかったと。今日、球場に来てからも『大丈夫です』って本人は言っていたけども、フリー打撃を見ていてもそんなに影響があるとは思えなかった。そこは俺の一存で、しっかり休めと言った。明日は出すということは明言しておきます」

-連勝は4で止まったが

「もちろん勝って負けてということがあるわけで。連勝もいつか止まるだろうし、連敗もつか止まるだろうし。ただやはり、投げ合いの中で今日はロースコアは覚悟していた中で、床田くんのピッチングにやられました、ってだけです」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】今季5度目完封負け連勝4でストップ 井上監督「床田くんに翻弄された」/一問一答