オシムさん死去から3年…J2首位の千葉が追悼「今の準強豪になった日本の姿を見てほしかった」
J2ジェフユナイテッド市原・千葉の公式X(旧ツイッター)が1日、元監督のイビチャ・オシムさんが亡くなってから3年を報告した。
「イビチャオシム氏が、亡くなられてから3年が経ちました いつまでも こころはあなたとともに」
元日本代表監督でもあったオシムさんが他界したのは2022年5月1日。80歳だった。
旧ユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)のサラエボ生まれ。86年にユーゴ代表監督に就任し、90年のW杯イタリア大会の8強入りに貢献した。
オーストリアのシュトルム・グラーツ監督などを歴任し、03年に当時市原へ。05年のナビスコ杯(現ルヴァン杯)で優勝に導いた。その実績が買われて06年7月に代表監督就任。07年11月に脳梗塞で倒れ、退任していた。
「ライオンに追われるウサギが肉離れしますか?」など印象的な言葉と独特の指導法で、多くの日本人や世界の選手たちに影響を与えた。「考えながら走るサッカー」や「ポリバレント(複数のポジションをこなす)」等々、今では当たり前の思考を日本に植え付けて、発展に尽力した功労者だった。
千葉のXには「オシムさんのおかげで、日本のサッカーはどれだけ先進的になったか分からない。今の準強豪になった日本の姿を見て欲しかった…」「ビッグパパ・オシム 今年こそあなたに」などのコメントが寄せられた。
その願い通り、オシム氏と躍動したJ1の舞台復帰へ、クラブは現在J2首位を走っている。