【ACLE】初のアジア制覇の価値…ロナウド封じた川崎F高井幸大「Jを引っ張るチームに」
川崎フロンターレが、アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)決勝のアルアハリ(サウジアラビア)戦に臨む。3日(日本時間4日)に集中開催地のサウジアラビア・ジッダで行われる大一番へ、日本代表DF高井幸大(20)が準決勝アルナスル戦でポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(40)を封じた勢いに乗り、クラブに悲願のアジア制覇をもたらす。
この舞台から、高井のプロキャリアは始まった。まだ高校生でユースに所属していた22年4月18日、マレーシア・ジョホールバル。前身ACLの広州(中国)戦で6点リードの後半13分から途中交代でデビューした。「そんなに思い入れはないです。点差も開いていたので」と笑うが、そこから3季連続出場。今や日本代表にも選出されている。
あと1勝に迫ったタイトルが、クラブにもたらす意味も理解する。下部組織出身で、国内7冠を誇りながらアジアの頂には届かない姿を、もどかしく間近で見てきた。「もっとJを引っ張るチームにならないといけない。その面を1つ示す大会」と価値を見いだす。
アジア版、新しい景色から最高の景色へ。クラブ史上初の決勝進出にも満足感はない。「2試合続いて2失点してしまい、自分としてもチームとしても納得していない。最後、無失点で優勝できるようにしたい」と力を込めた。【佐藤成】