巨人対広島 12回裏巨人2死一塁、サヨナラ打を放った吉川。左は二俣(撮影・たえ見朱実)

<巨人4-3広島>◇1日◇東京ドーム

東京ドームで鳴り物応援が自粛となる午後10時を大きく過ぎていた。午後6時開始から4時間39分後、今季最長試合を締めくくったのは巨人吉川尚輝内野手(30)だった。

3、4月の打率3割1分8厘でリーグ首位の男は、延長12回2死一塁で広島岡本の2球目を右翼線へ。キャベッジが一気に本塁までかえる土壇場のサヨナラ適時三塁打。今季初の4連勝で、貯金を最多5にする殊勲の1打に「本塁打を打てるバッターじゃないので。ほんといい所に飛んでくれた。キャベッジがめっちゃ足が速くてびっくりした」と破顔した。

初回の3点ビハインドから、2回の岡本の8号ソロ、3回の吉川の適時打、6回のキャベッジの5号ソロで同点に。守りでは田中瑛が9回無死満塁を背負う窮地。阿部監督自らマウンドに向かい、「悔いのないボールでいこう」と背中を押した。遊ゴロ併殺、菊池を三ゴロに打ち取った。

4月29日に続き、同一カード3連戦で2度の延長12回以上のサヨナラ勝ちは、球団では35年ぶり。投手8人もつぎ込んでつかんだ勝利。指揮官は「本当に全員で勝った1勝。素晴らしい価値のある1勝だったと思います」と長き1日の収穫を強調した。【阿部健吾】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【巨人】吉川尚輝がサヨナラ適時三塁打「キャベッジがめっちゃ足が速くてびっくり」